2019.08.08 [ 味・食文化 ]
はっこうのがっこう♯12すんき
こんにちは。商工観光課のYです。
7月6日、ふるさと体験館きそふくしまにおいて「はっこうのがっこう」が開催されました。
12回目となる今回のテーマは「すんき」です。
東京農業大学名誉教授、高崎健康福祉大学農学部生物生産学科教授の岡田早苗先生が、すんきとの出会いから期待できる効能までわかりやすく講義してくださいました。
「すんき」とは木曽地域の一部にのみ伝わる発酵食品です。赤カブの葉を乳酸発酵させたもので「塩を使わない漬物」と紹介されることもあります。
すんきはそれだけで食べると酸っぱいので苦手な方もいるかもしれません。でも、貝のうまみ成分と同じコハク酸を含んでいて、味噌やお醤油との相性がよく、お味噌汁やお蕎麦と一緒に食べるととても美味しいです!
すんきの乳酸菌は4種類いて、このうちのひとつがコハク酸をつくるそうなんです。そして、コハク酸をつくるためには原料となる野菜(赤カブ)にリンゴ酸が含まれていなくてはならないのですが、王滝カブや開田カブにはリンゴ酸が多く含まれているので、おいしいすんきが出来上がるということだそうです。
なお、すんき乳酸菌は木曽町が特許を持っています。詳しくは、木曽町役場ホームページをご覧ください
https://www.town-kiso.com/chousei/machidukuri/100338/100956/
すんき乳酸菌には、アレルギー症状の軽減、快便、ピロリ菌除去といった機能が期待されています。
そういえば、先日人間ドックを受けたのですが、ピロリ菌はいませんでした
冬の間ずっとすんきを食べていたおかげかなだといいな~と思います
講義のあとは、すんき名人のお母さんたちによるパネルディスカッション。
木曽に嫁いできて作るようになったが、実はすんきを好きになるまで5年かかった…とか。
お味噌汁やお蕎麦以外の食べ方とか。家の裏の岩穴がすんき専用になっているとか。
井戸端会議のようなざっくばらんなお話を聞けて、これが本当に面白かったんです
一番前に陣取って、聞き入ってしまいました
さて、勉強したあとは、すんきづくしのお食事会
すんきってこんなにアレンジできるのか!というほど、多様なメニューがそろっています。
すんき寿司
すんき茶碗蒸し
すんき春巻き
すんきポタージュ
すんきムースケーキ 等々
すんき独特の酸味がうっすらと感じられ、爽やかな印象でした。もちろんすべて美味しかったです
さて次回(#13)のはっこうのがっこうは、こども向け「はっこうのがっこうFor Kids」
「うんこ」を通じて「はっこう」を学びます。「うんこ」ってなぜかこどもたちが好きなワードですよね!
開催日時:8月25日(日)午前10時から午後1時まで
参加費:500円
開催場所:木曽町木曽福島保健センター2階
大人の方はもっとじっくりディーーーープな発酵の世界に触れることができます。
#14「木曽、そして地球上の発酵食をDIYしよう!」というテーマで発酵三昧の1泊2日。
定員45名で先着順、完全予約制です。お早めに
開催日時:9月14日(土)午後1時から午後6時半まで/9月15日(日)午前9時半から午後2時まで
参加費:9,000円(いずれか1日のみの参加は5,000円)
開催場所:木曽町文化交流センター、木曽町内の酒蔵・味噌蔵
お問い合わせ・申し込み先
スローフード木曽事務局(木曽町役場農林振興課)
電話:0264-22-4390
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木曽地域振興局 総務管理・環境課
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