2015.03.06 [ 歴史・祭り・ひと ]
木曽の木材工芸 ~ ふるさと信州寄附金協賛事業者を訪ねて(その3)
税務課のAです。
ふるさと信州寄附金協賛事業者訪問シリーズ第3弾。
本年度最終となる今回の訪問先は、協賛事業者の木曽木材工業協同組合さん(略称「木曽木協」)と、寄附された方に贈られる、木曽木協提供お礼の品「ひのき湯桶」製作者である田上桶店さんです。
上松町の南寄り、R19下河原の信号を木曽川に向かって下りたところに木曽木協はあります。
木曽木協は、製材・木製品製造・素材生産の事業者で構成され、現在、組合員は41社。素材の共同購入・共同出荷のほか、加工技術の高度化や新規需要の開拓などの事業を行う団体。
この後訪問する田上桶店さんはもちろん、シリーズ第1回訪問のカネキン小椋製盆所さんも組合員です。
山口の錦帯橋、愛媛の大洲城、伊勢神宮の御装束神宝材など、全国各地の文化財に使われている用材にも、木曽木協が調達した木曽ヒノキが使われています。
文化財ではありませんが、身近なところでは、木曽合同庁舎講堂壁面の腰板。これは、7~8年前に木曽木協から納入された木曽産のヒノキとカラマツの板を、組合員の指導の下、当時の地方事務所職員がDIYで施工したものです。
なお、庁舎入口には、木曽五木の腰板を並べて貼り、来庁者にその違いをご覧いただけるようにしてあります。
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続いて、町内にある田上桶店さんを訪問。
田上桶店の店主である 田上定行さんは、子供のころから先代の仕事を見て育ち、この道 35年の工匠。現在では少なくなった手作り桶職人です。
私どもの来訪のため、わざわざ、寄附金お礼の品「ひのき湯桶」を完成まで残り30分の状態で止めて待っていてくださいましたが、その前に、工房内にある数々の工具についてあれこれ尋ねると、田上さんは一々、その使い方を実演しながら丁寧に説明をしてくださり、桶製作の手順をひととおり見学することができました。
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