是より木曽路 遥か彼方の京や江戸を思い、人々が往来した木曽路。 歴史と文化に彩られ、自然豊かな木曽地域の魅力を、当地勤務の県職員が四季折々に発信していきます。 あなたも、木曽に寄っていきませんか?

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「みこしまくり」を支える木曽地域の大工さん

こんにちは、キビです。
毎年7月22日・23日の二日間、水無神社の例大祭「みこしまくり」が木曽町で繰り広げられます。

その1ヵ月前に執り行われるのが「ちょうな始め式」です。
ちょうな始め式は、本殿で神事を行なったのち作業所に場所を移し、いよいよ大詰めとなります。

大幣を振る宮田祢宜と、見守る宮田宮司ら

祢宜さんがお祓いをしたのち、職人さんたちはお神輿の担ぎ棒となる材木にやおら登ると、柄の長い手斧(ちょうな)でその表面を削っていきます。

ちょうなを振り下ろす、もくすいきょうの職人さんたち

関係者が静かに見守る中、材木の端から端まで、こんこんこん・・・とちょうなのリズムが響きます。
この木のひとかけらからお神輿づくりのスタートです。

木の削りくずのアップ

みこしまくりのお神輿は、木曽町木造住宅推進協議会に加盟している事業者の中から2社、それぞれ1名ずつ選抜されたお二人が1ヵ月をかけて作り上げます。

株式会社正沢建設の下条さん巧みにノミと槌を操る下条さん

技術継承のため、一人の任期は2~3年で、交互に交代していきます。
黙々と手を動かす(株)正澤建設の下条力男さんは、今回で10回目くらいかなぁ、と休憩時間に答えてくれました。

お神輿づくりに使われる雛形

「設計図はないから、受け継がれてきた雛形を使って作るんだよ。」と、今回が最後のお神輿づくりになるという(株)加藤組の中島義昭さんが教えてくれました。

株式会社加藤組の中島さん丁寧に板を削る中島さん

「雛形はあっても、それをどう使うかは人から人へ伝承するしかない。」と語る中島さん。
豪快なみこしまくりの舞台裏に、職人さんたちの熱いサイドストーリーがありました。

完成が見えてきたお神輿と息を合わせる匠たち

形のあるものはいつかは壊れてしまいますが、地元の貴重な文化を守るべく、技を伝え続ける職人さんたちがいることを知ることができました。

下条さんの後ろ姿中島さんの後ろ姿

みこしまくりの最終日、夜が深まるにつれてお祭りの高揚は最高潮に達し、枠持たちの渾身のまくり(転がし)で、お二人が手掛けたお神輿はその使命を全うしました!
歓声と喧騒が中山道 福島宿を活気づけていました。

すいむ神社の境内にあるお神輿を安置する場所苔むした石段と木漏れ日の美しいコントラスト

大破したお神輿は、翌年のちょうな始め式まで水無神社の境内に安置されています。
他に類を見ないこのお祭りとともに、大工の知恵と技、そして木の文化が受け継がれていくことを願います。

それでは皆さま、今年も木曽町の「みこしまくり」をお見逃しなく!

よく手入れされた鉋と金づちとお神輿

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