是より木曽路 遥か彼方の京や江戸を思い、人々が往来した木曽路。 歴史と文化に彩られ、自然豊かな木曽地域の魅力を、当地勤務の県職員が四季折々に発信していきます。 あなたも、木曽に寄っていきませんか?

是より木曽路

遥か彼方の京や江戸を思い、人々が往来した木曽路。 歴史と文化に彩られ、自然豊かな木曽地域の魅力を、当地勤務の県職員が四季折々に発信していきます。 あなたも、木曽に寄っていきませんか?

木曽路を歩く⑮(須原宿)

総務管理・環境課のとうふです。
シリーズ第15回です。今回は須原宿のレポートとなります。

この宿場で感じたのは、古い建物が意外と多い、ということです。

 

木曽路11宿の中では、国の「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されている奈良井宿・妻籠宿や、町並みが復元された馬籠宿が有名ですが、
それ以外では今のところ一番当時の雰囲気が残る宿場町だと感じました。

須原宿もう一つの見所は、「水舟」です。

 

水舟は他の宿場でいう「水場」にあたるもので、宿場の生活用水です。
須原宿では、サワラの木を切り抜いた「水舟」があちこちに見られます。名前の通り、丸木舟のような見た目です。
コップやひしゃくが置いてあるところを見ると、これらは今の時代にあっても宿場の飾りなどではなく、生活の中で活用されているのかもしれません。

 

 

こちらは宿場の本陣・脇本陣跡です。
脇本陣「西尾家」は、今でも立派な建物が建つ酒造店です。

高札場跡。宿場の江戸側の端、須原駅のすぐ近くに新しい看板が立っています。

 

鍵谷の坂
須原宿の京側に残る桝形です。道の形が綺麗に残っています。

「鍵谷の坂」は、江戸時代の宿場の景観が残っている場所でもあります。上の写真のように、中央に水路が走り、その両側に道、そして家がある、これが当時の風景なのだそうです。

言われてみれば、時代劇で見る景色のような気がしてきます。

さて、須原宿は以上です。趣を感じるポイントがあちこちにある、満足度の高い宿場でした。

今回は紹介できませんでしたが、宿場すぐ近くには本堂等が国重要文化財に指定されている「定勝寺」もあります。
駅からアクセスも良いので、皆さんも一度散策してみてはいかがでしょうか。

このブログのトップへ

このブログへの取材依頼や情報提供、ご意見・ご要望はこちら

木曽地域振興局 総務管理・環境課
TEL:0264-25-2211
FAX:0264-23-2583