2019.04.05 [ 健康 ]
その先に見える風景
「スッ、スッ、ハッ、ハッ」、「スッ、スッ、ハッ、ハッ」‥‥
今の大河ドラマ「いだてん」の主人公はひたすら走る。「お前さん、どうして走るんだい」と聞かれるシーンが(私の覚えている範囲で)2度あったが、主人公は次のように答えていた。
「分からない。分からないから走っている」
田舎の兄が、主人公のオリンピックに出るための大金を携えて上京するシーンがあったが、次のようなことを言っていた。
「四三(主人公)には、走った先にある風景を見させてあげたい」
先日、テレビで、福岡県で毎日標高455mの岩石山(がんじゃくさん)に往復2時間(自宅からは3時間)登る88歳の女性の話を取り上げていたが、台風が来ても雪が降っても登るのだという。午前1回、午後1回、多い時は3回目を登る。「どうして登るのか」のテレビ局からの質問に、「健康に良いから」と当たり前のように答えていました。
さて、健康づくり支援課のKです。
少し報告が遅れましたが、1月20日(日)に長野市で「ACEフォーラム2018」が開催されました。私も同僚と出席しましたが、昨年9月から11月にかけてスマホのアプリを使って開催された「働き盛り世代の『健康づくりチャレンジ大作戦』グランプリ2018」のグループ表彰式と健康に関する講演会という内容でした。
このグランプリには事務所ごとに3名で1チームをつくり3カ月間の歩数を競う「ウォーキング大賞」と、体重減に挑む「サキベジ大賞」があって、「協会けんぽ」と協力して県が広く参加を呼び掛けていたものです。
この取り組みはグループで競い合うものでしたが、個人の情報も確認できるので、一番歩いている人の歩数を調べてみると3カ月間で5,506,987歩も歩いていました。これを91日間で割ると1日60,516歩歩いていることになります。毎日、前日のデータが順位として表示されるので、1位を歩く人の歩数を見ながら「どうして、こんなに歩けるんだ?」と戦意を喪失していた日々を思い出しました。「ポスティングが職業の人でも参加しているのだろうか」とか、「スマホを何かで揺すれば反応したりなんかして‥‥」とか馬鹿なことを想像していました。どうも、本当に頑張った人は、夜中に近所を歩き回ったり、家の中を歩いたりしたようですが…(走るのもかなり歩数を稼げるようです)。
結果的に「1日1万歩けば、少しずつでも順位は上がっていく」と気が付いた私は、普段より余分に歩きましたが、最終的には事務所内の1位というポジションの維持に甘んじました(ちなみに、私は91日間で805,567歩、1日につき8,852歩。自動車通勤者には辛い戦いでした)。2019年も実施されるようですので、また、参加してみたいですね。
そこで、「どうして歩くか」という話です。私が歩いているのは「効果があった」からです。10年前だったら全く歩く気などなかったところですが、以前、職場で歩いている人がいて、それにつられて自然と歩くようになりました。日常的に筋トレも取り入れているので、現在、20年くらい前のウエストとほとんど変わりがありません。
私が「どうして歩くのか」と聞かれたらどう答えるか‥‥。
「その先に何があるか分からないから。その先にある風景を見たいから」
としたいところですが、言われてしまったので、少し変えて、
「地平線の向こうを見てみたい」
ですか。
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