い~な 上伊那 2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

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露の道除け合うように【井月さんのこころ25】

井月さんのこころ シリーズ その25

9月7日(土)は、二十四節気の「白露」。
9月の声を聞いてから朝晩は気温がぐっと下がるようになり、草の上には朝露が置くようになりました。

除け合うて二人ぬれけり露の道  井月

以下、この句の評釈について、井上井月研究者である竹入弘元氏の「井月の魅力 その俳句鑑賞」(ほおずき書籍)から引用させていただくと・・・、
細い道を歩いて行くと、向こうから来た人と、双方が道を譲ろうと除けて思わず草露に濡れてしまった。今なら山道かと見えるが、車のない昔は村道でも細かった。思いやりのある村人。こういうやさしさが失われた現代。自動車の乱暴運転、スピードの出しすぎ。
この句の碑が伊那市によって三峰川右岸に建てられた。
(露・秋)

写真:井月句碑【除け合うて二人ぬれけり露の道】三峰川右岸

 稲も実り穂首を重く垂れるようになってきました。燕も南へ帰ってしまい、そんな田圃の上をシオカラトンボが我がもの顔に悠々と飛び回っています。
蜻蛉(とんぼ・とんぼう)は、七月の季語なのだそうですが、赤とんぼ、秋茜は、これから里へ降りてきます。
赤とんぼの群れが山から里へと降りてきて、秋の空を埋めて飛ぶようになると、稲刈り・脱穀作業が始まります。

 蜻蛉の夕空頼む九月かな  井月

空に散る蜻蛉の群れや潦  井月
(潦 にはたづみ = 水溜り)
足延し手伸し落て行く水か  井月

以下、後者の句についても、竹入弘元氏の評釈を「井月の魅力 その俳句鑑賞」(ほおずき書籍)から引用させていただくと・・・、
「豊年」の詞書あり、今年は気候も順調で稲穂が重く垂れるほどにしっかり実ってきた。稲が育つ期間必須の水だが、今は必要がなくなったので、田圃から開放されて音を立てて水路を下って行く。任務を全うした満足感。
足延し手伸しには、今まで緊張して任務についていた水の気持、やれやれとくつろいでいる感じが良く出ている。
(落し水・秋)

写真:とんぼ     矢車トンボ    シオカラトンボ

さて、いよいよ来週末から、「千両千両 井月さんまつり」が開催されます。
今年から「千両千両 井月さんまつり実行委員会」が立ち上がり、これまで1日だった「信州伊那井月俳句大会」が、一週間にわたり様々なイベントとともに伊那市駅周辺の各会場(いなっせ、旭座、タウンステーション伊那まち、伊那市創造館、伊那橋前)で行われるとのことです
また、15日(日)には特別企画として映画「ほかいびと~伊那の井月~」で井月を演じた田中泯さんと、そのお弟子さんの石原淋さんによる踊り 「想ひ井月・面影井月」が開催されるそうです。
事務局である井上井月顕彰会さんのホームページに詳しい御案内がありますので、ご覧いただき、御参加ください。楽しみですね。
「千両千両 井月さんまつり」
お問い合わせ先
千両千両 井月さんまつり実行委員会(井上井月顕彰会事務局内)
〒396-0004  伊那市手良中坪1435番地
電話番号:0265-98-0117 

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