2014.03.27 [ 南信教育事務所 ]
文化財探訪!~宮田村編その2~
こんにちは
南信教育事務所の文化財担当です
前回(3月10日掲載)その1に引き続き、宮田村の文化財の紹介をさせていただきます
その2では宮田村指定無形文化財「津島神社祇園祭りの神輿練り」と長野県天然記念物「中央アルプス駒ヶ岳」を紹介します
津島神社祇園祭りの神輿練り(あばれ神輿)(宮田村指定無形文化財)
宮田宿の南入口付近に位置する津島神社では、毎年7月の第3土・日曜日に祇園祭が開催されます。この神社は、元々江戸時代には牛頭天王を祀る天王社で、街道の西側に位置していましたが、明治時代になって現在の位置に移されるとともに、名を津島神社と改めました。祭神は素戔嗚尊(すさのおのみこと)で、火之迦具土神(ほのかぐつちのかみ)を合わせて祀っています。
初日の「宵祭り」では、ご神体を乗せた神輿が町内に繰り出します。夜遅くまで街中を練り歩き、神社に帰り着いた神輿は、御魂が抜かれた後、神社前の石段の上から勢いよく投げ落とされます。何度も何度も石段を落とされる神輿は、真柱一本になるまで壊されます。壊された神輿の一部を屋根に投げ上げておくと、その年の無病息災が約束されるとのことから、神輿の破片を取り合う姿も見られます。「あばれ神輿」の名のとおり、宮田村を代表する勇壮なお祭りの一つです。なお、中央自動車道や国道153号線の市町村境標識「宮田村」には、この「あばれ神輿」が描かれています。
中央アルプス駒ヶ岳(長野県天然記念物)
中央アルプスは、伊那谷と木曽谷の境を南北に連なる山脈で、最高峰は宮田村・上松町・木曽町の境界に聳える駒ヶ岳(2956m)です。このうち、宮田村と駒ヶ根市にまたがる「千畳敷カール」一帯は、数万年前に形成された貴重な氷河地形として、また希少な高山植物の生育地として県の天然記念物に指定されています。昭和42年(1967年)のロープウェイ開業以降、現在では一大山岳観光地として年間約25万人が千畳敷一帯を訪れています。毎年登山シーズンになると、写真中央の「八丁坂」を登り、駒ヶ岳本岳へ向かう人々の姿が数多く見られます。
宮田村の文化財の数々いかがだったでしょうか?
美味しいものたくさん、心も体も温まる「みやだの温泉」に浸かって、魅力いっぱいの「宮田村」へ是非訪れてください!
ちなみに私(木曽出身)の小・中学校の同級生は、宮田村の素晴らしさに惚れて、村内に移住し家を建てました
※今回の宮田村の文化財の紹介にあたり、宮田村教育委員会生涯学習係の小池学芸員さんに全面協力いただきました。
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