2012.12.10 [ 地域振興局 ]
第4回目 上伊那地域景観ツアー(11月17日 いいいなの日)
建築課のAと申します。
上伊那景観ツアーの第4回目。
(これまでの掲載記事はこちら:1回目・2回目・3回目)
現地を見ながらの堀先生からのお話のはずなのですが、伊那市役所会議室をお借りしての事前講義の間も、雨は止むことなく振り続けそれどころか雨脚も強くなってきました。
駒ヶ根市のふるさとの丘に到着しましたが、傘の花です。
いつもは目の前に見える中央アルプスも全く見ることができません。
堀先生のお話も雨の音や傘がジャマしてよく聞くことができないので、本当に残念でしたが、この後の視察地も含めて見るだけとして、最後に辰野町役場会議室にて先生からお話を聞くこととなりました。
という訳で、辰野町役場での堀先生のお話の様子です。
堀先生
「先ほど、景観は見るものだという話をしました。
人間は自己中心的ですから、私(自分)に対する配慮が足りないと不満に感じます。
逆に、人に対する配慮が出来ていれば人は満足します。
ここに、良い景観と悪い景観とを左右するポイントがあります。」
(ポイント?人に対する配慮?景観とどう結びつくの?)
堀先生
「景観で言う人に対する配慮とは、見やすくする配慮です。」
「この写真のように、湖があってその向こうには建物があるのですが、そこを見る場所としてちゃんとイスやパラソルがあり、気持ちよく見ることができるように、見やすくする配慮がされています。」
「もちろん、全ての場所をこのようには出来ません。そんなことをすれば膨大な費用がかかります。だから、出来る範囲(場所)でやるのですが、その場所(見える範囲)は徹底的にやる必要があります。見る場所の駐車場にペンペン草が生えていると、人は自分をもっと大切にしろと不満に思うのです。」
(足元の駐車場の草まで景観に関係するとは、ビックリです。)
堀先生
「景観では人に、私に対する配慮が重要です。」
「例えば、イヤな看板を取る。これはマイナスの軽減です。これは実は評価されないのです。看板の無いところは、山の中だとかいっぱいあります。そこは、景観が良いと皆さんは満足しますか?」
「立って見るより、椅子に座って見る。このほうが、私に対して配慮していると人は思うのです。このプラスが重要で、マイナスを無くしたことでは、人は満足しないのです。」
(ウーン。ただの山の中では景観が良いとはならないなー。)
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