こんにちは、環境・廃棄物対策課のY崎です。「こころをリセットする場所探し」のつもりで連載を始めましたが、今回はカフェ☕ではなく 穏やかな時が流れる「松喜(しょうき)」さんをご紹介します。

伊那合同庁舎から徒歩1分、昼休みの散歩中気になっていた 黒い板塀で囲われた古民家が、令和7年9月28日に カフェや雑貨店、ギャラリーなどを備える商業施設としてオープンしました。築120年の古民家で、昔 料亭だった「松喜」。取り壊し寸前だったところを平賀裕子さん(市内でオーガニック生活雑貨の店“ワイルドツリー”経営)の奮闘で商業施設として新たな出発をしました。今回、3階ギャラリーで行われた書のイベントと、1階創作料理&カフェ「日月屋(ひつきや)」の雰囲気をお届けしたいと思います。 ✨ ※写真左 松喜入り口 写真右 外観
訪れた10月29日は旧暦の9月9日、重陽(ちょうよう)の節句(※1) にあたるということで、ギャラリーで「重陽の節句と書」のイベントが行われました。「静かに墨をすり、書で寿(ことほ)ぐ」こころ豊かになる催しです。 ※1 重陽の節句:1月1日、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日に行われる五節句のひとつ。最も大きな奇数である「9」が重なることから「重陽」と呼ばれる。菊の力で邪気を払い長寿を願う「菊の節句」とも呼ばれ、健康長寿や子孫繁栄を祝う。

この日の講師 書道アーティスト甕(もたい)えみさんに初めてお目にかかったのは、甕さんが制作されている「季節こと乃は福暦」(※2) のイベントで。 「七十二候」(※3) をひとつひとつ異なる書体で表現した「季節こと乃は福暦」との出会いは、季節を細やかに感じ 日々の暮らしを丁寧にそして自分を大切にしようと思うきっかけになりました。 ※2 季節こと乃は福暦:七十二候をひとつひとつ異なる書体で表現した暦 ※3 七十二候:1年を72の期間に分け、季節の移り変わりを細かく表現した暦。それぞれの期間を「候」と呼び、気象や動植物の変化を美しい言葉で表している。
まず、甕さんから旧暦と書を通して 重陽の節句や陰陽思想の「陽」、日本の古き良き文化などのお話を伺いました。そして 甕さんが用意してくださった様々な書体の「寿」のお手本から、書いてみたい「寿」一字を、ゆっくり墨をすりながら考えます。墨をするのは小学生以来という人。最近は墨汁ばかりという人。墨のいいかおりが広がってきます。 🎀 ※写真左 甕さんから重陽の節句について伺う。 足元は「百寿」の書 写真右 「季節こと乃は福暦」霜降(そうこう) 第五十三候 霎時施(こさめときどきふる)10/28~11/1ころのこと
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