2012.12.11 [ 食・農・旅 ]
農家民宿「みらい塾」を紹介します
農政課のHです。今回は農林漁家民宿おかあさん100選に認定されている、農家民宿の紹介です。
伊那市長谷に農家民宿、蔵の宿「みらい塾」があります。経営するのは、市ノ羽幸子さん。
市ノ羽さんのお宅は、もともと、りんどうやアルストロメリアを栽培する専業農家でしたが、15年前に、築100年の母屋と築130年の2棟の土蔵をリフォームし、民宿を始めました。
母屋の入り口に「みらい塾」の看板があります。
母屋の向かいの2棟の蔵を改築して、客室として利用しています。
「みらい塾」の特徴は、なんと言っても女将である幸子さんの、元気でおもてなしの気持ちがいたるところにあふれている、農家の宿といったところでしょうか。
蔵は2棟とも二階建てです。一階部分は食事をしたり、おしゃべりをするところとして利用し、天井が若干低い二階に布団を敷いて寝るスペースとしています。
二棟の蔵の片方は、ソファーとテーブルで洋風になっていました。流しとトイレが備わっています。
その二階ですが、太い梁が見えます。建設当時の安全祈願と棟梁の名前が書いてありました。
もう一つの蔵は広く、一階には座卓がおいてあり、10人以上で集まっておしゃべりしても大丈夫な感じです。この蔵には、昔の錦絵がしまってあったとのことで、たくさん壁に飾ってありました。一つひとつ見入ってしまいます。
こちらにも、流し、トイレと浴室が備わっています。
そして、主に食事処として使う母屋には広々とした板の間があり、真ん中にいろりがありました。いろりは一年中火をたやさないとか。
この日、ご主人が自家製の堆肥で栽培したという、それこそ人の手のひら位ありそうな大きなピーマンを、いろりで丸ごと焼いて、しょうゆをかけて出してくださいました。収穫したての、肉厚でとても甘いピーマンの味は格別でした。
また畑で最後の収穫という自家栽培のメロンや、自家製のラズベリーティーもおいしく、心豊かな気持ちでいただきました。これぞ農の宿のおもてなしといったところでしょう。
今、台湾から若い女性が市ノ羽さんのところに研修にきています。彼女は、台湾に帰って自分でも農家民宿を開きたいとのことで、春から1年間の予定で、修行中だそうです。市ノ羽さんは、伊那市と台湾の架け橋ともなっているようでした。向かって右が市ノ羽さん、左が台湾からの研修生です。
アルストロメリアを中心とした、花栽培等農業経営は長男に譲り、今はみらい塾のほうに専念していらっしゃるとのことです。
入り口はバラ園になっており、私たちが伺った時にはバラの時期は過ぎてしまっていましたが、バラの時期には素晴らしい、バラが心を癒してくれるだろうと思いました。
蔵の宿「みらい塾」連絡先:0265-98-2168
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