こんにちは、林務課です。
平成31年1月31日(木)に伊那市生涯学習センター「いなっせ」で開催しました「もりもり上伊那 山の感謝祭」のレポートです。
当日は、上伊那地区における林業関係の功労者表彰や講演会を行ったほか、林業関係9団体の活動を紹介するパネルなどを展示しました。
一般県民をはじめ、林業関係者など240人もの方々にご来場いただきありがとうございました。
ホール横の展示コーナーでは9関係団体のご協力により、伊那北高等学校の生徒の皆さんからの森林・林業に関する提案や地域での活動を紹介するパネル、地域の木材を活用した特産品などの展示を行いました。
特に、今回は上伊那農業高等学校の生徒の皆さんが製作した鹿肉ジャーキーや燻製工房もみじ様のジビエ缶詰などの試食も行い大賑わいでした!!
展示などご協力いただいた皆様、ありがとうございました。
また、林業関係ポスター等コンクールで小学生から高校生までの入賞作品も展示しました。
今年度から新たに野鳥巣箱の製作で「ファミリーの部」が設けられ、親子で製作した巣箱も展示しました。
力作ぞろいの作品ばかりで、ご来場の皆さんが感心しきりでした!!
ホールでは始めに、上伊那地区における「平成30年度林業関係功労者表彰式」を行い、上伊那山林協会長(白鳥箕輪町長)から地域の林業振興に尽力された方々へ表彰状などが授与されました。
受賞された皆さん、おめでとうございました。
また、「平成30年度長野県ふるさとの森林づくり賞」の上伊那地域の受賞者はこちら(PDFファイル)です。
表彰式に続いて、長野県立歴史館館長の笹本正治氏による「山の恵みを忘れてはいませんか」と題して講演会を行いました。
笹本氏は、縄文時代から日本人はドングリ、クリ、トチなど山からの産物として、食料や木材として大事に利用してきた文化や昨年5月に「林業遺産」に認定された「進徳の森」などを紹介しながら、人にとって森林は「歴史を通じて、身近で生活を支えるパートナー」であり「人類のふるさと」でもあると述べられました。
また、長野県内では戦後荒れ果てた山にカラマツが多く植えられ、現在遠くから見る山は美しいが、中に入ると荒れ果て、半分厄介者扱いされている現状を鑑みると、人が植林した山を放置したままでは災害の巣となり、貯水池としての役割も果たさないので、私たちの暮らしを縄文時代から支えてくれる「山の恵みをもう一度見直さなければならない」と力強く語られていました。
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