林務課のOです。
東京都板橋区の都立北園高等学校と伊那市西春近自治協議会は「森林の里親」協定を結び、教育の場として森林空間に親しむための森林づくりを進めることとしています。
今年も2年生320名が伊那市の森林に訪れ3日間の活動をしました。
地域の森林ボランティア「伊那谷森と人を結ぶ協議会」の皆さんや、伊那市耕地林務課、上伊那地域振興局林務課職員が案内して、1日目は、森林の活動に慣れるため、ますみヶ丘平地林で森林内に残された丸太や枝などを整理しました。
2日目は、ますみヶ丘平地林のアカマツやカラマツ、広葉樹が交る森林を調査しました。
測量用の2mのポールを使って、木の配置や枝の広がりを調べたり
紐を巻き付けて、幹の直径を調べたりして、限られた道具を工夫して調査していました。
難関は、直接測れない木の「高さ」です。
梢(こずえ)を見上げたり
三角定規を駆使したりして、「調べて」いました。
調査結果は近くの小学校をお借りして整理して、
森林を真上から見た「樹冠投影図」や
真横から見た「林相断面図」を作成しました。
今回の調査結果を学校に持ち帰り、伊那市の森林整備に対する提言をいただけるそうです。
3日目は西春近自治協議会の皆さんと森林整備作業を行いました。
植栽したヒノキの成長や見通しを良くして野生の獣が里に出てくるのを防ぐため、ノコギリを使ってかん木などを伐採して汗を流しました。
都会では、普段経験することのない森林での活動に戸惑いもあったようですが、森林の中に入って木に触れ、虫やカエルなど小動物を見たりしながら、頭と体を使った3日間は貴重な体験になったようです。
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