い~な 上伊那 2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

い~な 上伊那

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地域の元気創造中!~「シッティングバレーボール」、その魅力に迫る~

子どものころ、親の勧めで野球を始め、気が付くと社会人となった今でも職場の野球大会に参加しています。

 

練習は苦しいと思うこともありましたが、「好き」なことだから続けられたのだと思います。

そして、「好き」なことができる、ということは実は恵まれた環境だったのだと今になれば思います。

 

野球以外のスポーツにあまり関心のないそんな私ですが、今年度採択された元気づくり支援金事業の中で「シッティングバレーボール」というスポーツを知る機会があり、取材させていただきました。

そもそも通常のバレーボールとの違いは、その名のとおり「座った状況」でバレーボールを行うという点です。この「座った状況」というのは、臀部の一部が常に接触したまま行うバレーボールなのですが、実際の試合を御覧になった方はお分かりと思いますが、想像以上にハードなスポーツなのです。

 

この競技、もともとは戦争で体が不自由になってしまった人々のためにオランダで考案されたスポーツなのですが、現在では健常者や障がい者どちらも参加することができるスポーツとして白馬村で全国大会などが行われていたり、今年度から小学校の授業の中で取り入れられたりしています(国際大会では障がい者のみの参加となっています。)。

 

シッティングバレーボールを行う団体は、全国では約30団体あり、長野県内では2チームが活動しています。そのうち、1チームが伊那を拠点に活動しています。

 

取材させていただいてまず感じたのが、とにかく参加者全員がシッティングバレーボールを「好き」だと感じているということです。

性別、障がい者・健常者の違い、そんな壁はこの団体には関係のないことで、参加者全員が楽しめる空間を目指しているのだと思いました。

 

そして、取材をする中で、団体の中心人物の加藤 正(かとう ただし)さんにお話を伺う機会がありました。

加藤さんは伊那市ますみヶ丘の御出身で、長野パラリンピック冬季大会でアイスレッジスピードレースに出場し、銀メダル2個、銅メダル1個を獲得するなど功績をあげられた方ですが、現在は東京パラリンピック夏季大会(2020年)のシッティングバレーボールで日本代表として出場することを目指しナショナルチームの強化選手として練習されています。

 

そこで、加藤さんにシッティングバレーボールの魅力について伺いました。

「一番の魅力は障がい者だけでするスポーツでなく、障がい者も健常者も一緒に出来るユニバーサルなスポーツであり、障がいが有無に関わらずバレーを通じて知り合い友人となれる、というところです。

シッティングバレーボールはネットが低いので、一旦ラリーとなると展開が早くドキドキするスポーツであり、スパイクやブロックなどネット際のプレーが決まった時は爽快感があります。

また、個人的な理由にもなりますが、団体競技なので息子と一緒にやれるところも嬉しい点です。」

 

 

魅力あるシッティングバレーボールの世界ですが、課題も多く残されています。

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