い~な 上伊那 2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

い~な 上伊那

2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

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日本武尊伝説を今に伝える上伊那の神社~大御食神社

魅力発掘探検隊(歴史・祭り・暮らし班)のIです。
日本武尊(やまとたけるのみこと)伝説の神社の探検、後半は駒ヶ根市の大御食(おおみけ)神社です。
先月、日本武尊の訪問より1900年の大祭が催され、このブログ(9月2223日分)でも、momoさんが盛大な宵祭と古代食再現の話題を発信され、私も楽しく拝読しました。
今回は、市の有形文化財である大御食神社の本殿はどのような建物なのか?」
9月17日の本祭での本殿の公開見学会についてご報告します。


本殿の敷地内は普段は立入禁止の聖地。大勢の人が見学に集まりました。


 信濃建築史研究室の吉澤政己先生がご都合により欠席のため、吉澤先生の資料を基に市教育委員会の方から本殿建築の説明がありました。
(一度では見学者が入りきらず、二度に分けて開催)

 現在の本殿は元治元年(1864年)上棟、間口柱間が4.2mある大規模な三間社流造(さんげんしゃながれづくり)の社殿で軒唐破風(のきからはふ)つき。大工棟梁が江戸後期を代表する建築界のスーパースター諏訪立川流(たてかわりゅう)二代立川和四郎冨昌の一番弟子斎藤常吉、彫工が同じく立川弟子の立木音四郎。見どころは立川流の彫刻技法がいかんなく発揮された正面向拝の彫刻、とのことです。
 ※流造 側面から見て屋根が「へ」の字に見える社殿のこと。
 ※軒唐破風 屋根正面の中央にある湾曲した屋根のこと。


本殿正面から。正面の扉が3つで、扉と扉の間に柱が立ち、背面も同じ構造の社殿を、”三間社”と呼ぶそうです。中央の扉の脇には昇り龍、下り龍の彫刻あり。
普段はこの角度からは拝観できない貴重な一枚!?


向拝(ごはい)の彫刻 左は鉄拐仙人(てっかいせんにん)。口から息を吐いて自分の分身をつくる術の持ち主。


中央 上部の軒唐破風内は宝尽くし(宝珠・きんちゃく袋・打出の小槌など)
下部には 通玄仙人(つうげんせんにん) ひょうたんからロバを出し、一日に数千里を行く。「ひょうたんから駒」の由来。


右 蝦蟇仙人(がませんにん) ガマを使った妖術の持ち主。日本では古くから絵画、装飾品や歌舞伎等で描かれている人気者とのこと。

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