2012.09.22 [ 歴史・祭・暮らし ]
大御食神社 ~住民約450人による「獅子練り」で繁栄を祈願~
地方事務所商工観光課のmomoです。
9月16日(日)午前11時ごろ、私はJR小町屋駅から東方に向かって歩いていました。
この日は、駒ヶ根市の大御食神社(おおみけじんじゃ)で1900年祭の宵祭りが行われるのです。
歩いて十数分、大御食神社の鎮守の森である「美女ヶ森」が見えてきました。
さらに歩くこと数分。
上伊那最大、5千戸の氏子を持つ大御食神社(おおみけじんじゃ)にたどり着きました。
鳥居をくぐると、向かって右側に御蔭杉(みかげすぎ)が姿を現します。
樹齢1,250年余、樹高34.3メートルの巨大な神代杉(じんだいすぎ)には、おもてなしの伝説があるといいます。
その昔、この神社は日本神話の英雄「日本武尊」(やまとたけるのみこと)が立ち寄った際、この杉の根元で三日三晩にわたってもてなしを受け、それが神社の名前の由来になったとか。
当時、宮中で天皇と一緒に朝夕の食事を取ることを「大御食」(おおみけ)と言っており、日本武尊をもてなした料理もそれに匹敵するくらい、豪華なものだったのではないか、と言われています。
また、当時、朝廷に献上した料理のことを「御食」(みけつ)と呼び、この地の「熊鰐」(くまわに、猟師)らが仕留めた鮭や鹿肉などを天竜川を使って献上していたとも言われているんです。
この日の宵祭りでは、市場割区の住民約450人が華やかな「獅子練り」という行列を披露。
笛、太鼓のお囃子と掛け声に合わせて地域の繁栄や作物の豊作を祈る行列は、約200mにも及びました。
※ 行列の写真は駒ヶ根観光協会から提供していただきました。
この獅子練りは、地区の田畑を荒らす獅子に酒を飲ませ、神社に誘い込んで首を落とした、という故事に由来しているもので、午後7時ごろに行われるという神社への練りこみがクライマックスとなるのですが、私は、ある目的のため、練りこみの取材を断念し、午前中にやってきてしまったのです。
果たして、その目的とは…(「御食の國 駒ヶ根」に続く)
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