2024.08.29 [ 歴史・祭・暮らし ]
長谷中尾の棚田祭りへ行ってきました!
皆さんこんにちは。農地整備課の猫が好きです。
皆さんは、「棚田」と聞いて何を思い浮かべますか?
私は、春に水面に映る雪化粧をした山や、トンボが飛ぶなか稲を収穫する様子が浮かびます。
実は、棚田には定義がありまして、山の斜面や谷間の傾斜地(傾斜20分の1以上とします)に階段状に作られた水田のことと定められています。(農水省HPより)
そんな棚田ですが、近年耕作が行われなくなってしまう事例が発生しています。農業人口の減少・高齢化に伴い、耕作を行いやすい平地の農地へ営農者が移ってしまっている状況です。
そんな耕作放棄地を再利用して、稲作を行っているのが祭りの主催者「Wakka Agri」です。美味しい日本産米を世界に届けるため、活動している農業法人で、肥料や農薬を使用しない栽培を行っています。
この祭りでは、中尾の集落に伝わる「虫送り」という行事の再現のほか、15年ぶりに地域の子どもたちによる「子供神輿」を復活、伊那市富県に拠点を置く「田楽座」による公演等が行われました。
それでは、祭りの様子をご覧ください。
長谷中学校の3年生による太鼓の披露がオープニングを飾ります。30年以上続いてきた伝統のものだそうです。
「子供神輿」では集落で保存されていた神輿が使われました。
祭りで使用されるのは、15年ぶりになるそうです。きっと神様も喜んでいますね。
続いては、「田楽座」による公演です。
陽気な踊りや、歌で雰囲気がより一層上がっていきました!
縁起物の獅子舞も登場し、無病息災を願い子どもたちを噛んで回っていました。
最後に、「虫送り」の再現の様子です。「虫送り」はかつて、病害虫の駆除や豊穣を願い、たいまつを田んぼの周りに並べたり、たいまつを持ってねり歩く日本各地で行われていた行事ですが、現在ではほとんど見られないそうです。
今回はその再現のため、ろうそくをペットボトルに入れたものを、たいまつに見立てて畔に並べています。
田んぼの畔で揺れるろうそくの明かりを見ながら、当時の光景に思いをはせることができました。
当日は、駐車場がいっぱいになってしまう程の盛況でした。来場者の多くが棚田に興味を持つきっかけになったのではないでしょうか。
祭りの熱気が、棚田の未来を支えてくれるような感じがしました。
問合せ先
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