い~な 上伊那 2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

い~な 上伊那

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歴女注目!沢底の”精霊の王”(辰野町)


拝殿の前には、安産祈願の御礼の、扇の柄に真綿や麻紐のようなものをつけた奉納品。本でも不思議な習俗ということで紹介されていました。(子どものかんの虫封じの”はさみ”の絵も)


いよいよ、境内に合祀された小宮のひとつ、社宮司社のご神体を拝観させていただきます。
本の中でも写真で紹介されていますが、さて実物は!?
(普段は鍵がかけられており、氏子の方の立ち合いがないと拝観はできません。)


石棒になにか模様が刻まれているように見えます。はるか昔から人々の祈りが捧げられてきたものと思うと、なにか存在感を感じます。拝観させていただきありがとうございました。             かつて、上伊那北部は「外県(そとあがた)」と呼ばれる諏訪信仰圏であり、春と秋に上社の神使(おこうさま)が巡回して祈祷をする廻湛(まわりたたえ)の神事があり、沢底の社宮司社は、有賀峠を越えて帰還する前の外県で最後に訪れる場所であったと伝えられています。

立ち会っていただいた氏子の皆さんの言葉より。
「このお社は、この柱のとおり御柱祭をやっているよ」
(何人かの方が)「ご神体は今まで見たことなかったなあ」
「本が出てから3年後くらいに、中沢さんと一緒にミュージシャンの坂本龍一が見に来たよ!」
「時々遠くから歴女の皆さんが、本で見たといって見学に来るね♡」

シャグジ(ミシャグチ)信仰については、本にも記載があるのですが、諏訪出身、信州が生んだ偉大な考古学者・郷土研究家の故 藤森 栄一先生が、重要なテーマとして研究されていました(藤森 栄一さんと言えば、宮崎 駿監督が映画「となりのトトロ」(木々の成長の力を司るトトロも森の精霊?)で、主人公のメイとサツキのお父さん(考古学者)のモデルにした言われている方ですね!!)。
そして、井上井月の映画「ほかいびと」の監督 北村 皆雄先生も30年以上前に研究され、共著を出されています。


次に「おもしろいものがあるよ」と案内いただいたのが、境内の脇の横穴。手水舎に山の水を流している管が詰まったため、この度穴に入って直したそうなのですが、明治16年に掘られた記録のあるこの穴、どうやって山の中の水源を正確に掘り当てたのか謎なのだそうです。私も穴にもぐりましたが危険!すぐ撤退してきました。この魅力発掘探検隊もいよいよ、川口 浩探検隊になってきました(古っ!) 無断で入ることは絶対されませんよう!

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