い~な 上伊那 2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

い~な 上伊那

2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

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明け易き短夜に 【井月さんのこころ116】

井月さんのこころ シリーズ その116

 今週の一枚は、「辻地蔵尊」です。「オン カカカ ビサンマエイ ソワカ」 後ほど登場します。

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 暦は、二十四節気の「小満」(5月21日)から「芒種」(6月6日)へ。夜明けが早まり、野の青さも一段と増して、活力溢れる季節が到来しました。

 太陽黄径60度を超え、陽気が良くなって、万物の成長する気が天地に満ち始めることから「小満」といわれています。

 旧暦4月1日(今年は5月18日でした。)の衣替えとも重なる頃で、梅の実がなり、現在の伊那谷では田植えの時期とも重なります。

 更に、「小満」から数えて15日目頃、太陽黄径が75度になると「芒種」。芒(のぎ)のある穀物(稲や麦など)の種をまく季節ということから「芒種」と言われていますが、現在の農業では、麦の穂が稔る麦秋と田植えが済んだ頃の季節になります。

 更に更に、太陽黄経が90度になると「夏至」。今年の暦では6月22日になります。

 そんな時期に井月さんが詠んでいる句です。

   明易き夜を日に継ぐや水車(みずぐるま)  井月

 この句の評釈について、井上井月研究者である竹入弘元氏の「井月の魅力 その俳句鑑賞」(ほおずき書籍)から引用させていただくと・・・、

 「竹風子の勉励を」という題がある。竹風は、伊那市富県南福地の本名竹松銭弥(昭和三年没、八十六歳)で、井月より二十一歳若い。水力で精米する酒造家に勤務し、温厚篤実。井月崇拝者で、井月遺品の芭蕉陶像等を貰ったという。その勉励ぶりを、昼夜働く水車にたとえて褒め、励ました。

 この句の碑を伊那市が三峰川右岸に建てた。

   (明易き・夏)

 駒ヶ根駅前の割烹食堂「水車」さんが製作されている今年の「井月カレンダー」の5月・6月は、この句の井月さんの真筆に片桐美登先生の絵と竹入弘元先生の解説が付けられています。

 その井月さんの真筆は「明安き夜を日に継や水車」となっています。

 水車といえば、駒ヶ根市中沢の花桃の里の農業公園に懐かしい水車の風景があります。

 永見山営農組合が地域発元気づくり支援金などを活用して整備したものです。(こちら:観光農園事業と水車のあるミニ農村公園事業(平成22年度事業)

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  JA上伊那の広報誌「るーらる」(2011.09)に紹介された記事を、要約して紹介させていただきます。

 「ふるさと再生・水車を楽しむ会」 水車2基増設し公園化も

 駒ヶ根市中沢永見山の有志でつくる「ふるさと再生・水車を楽しむ会」は、集落の用水を利用して2009年に手づくりの水車を2基設置。2010年には下流に2基を増設しました。永見山営農組合が事業主体になり県の元気づくり支援金事業を活用。周辺にハナモモやアジサイ200本を植えて公園化し、ふるさと再生を着々と進めています。

 増設した水車の直径は2.5メートル。水車小屋の突き臼で精米もできる仕組み。1号機には自転車の小型発電機を、2号機には洗濯機のモーター部品を使い水車の回転で蓄電。水車から電柱に配線して集落7か所の外灯を照らしています。

 さて、先週と先々週は、商工関係団体の総会・代議員会などが続きました。今年は、21日(木)飯島町で開催された長野県商工会連合会上伊那支部広域協議会がトリで一巡しました。

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