2015.05.30 [ 歴史・祭・暮らし ]
明け易き短夜に 【井月さんのこころ116】
ブダペスト・フィルハーモニー楽管弦団&清水 和音
23日(土)午後6時から辰野町小野祭林寺入り口の辻(休戸・上町・旭の三耕地境界)に建つ「辻地蔵尊」の例大祭宵祭が行われ、翌24日(日)午後1時からの本祭にも小野地区長・休戸耕地総代として参拝させていただきました。
国道153号線「しだれ栗入口」の信号を西に200m上ると三叉路のど真ん中に辻地蔵を祀った御堂が建っています。再来年の信濃国二之宮矢彦神社の式年大祭「御柱祭」の里曳きで最大の難所となる三叉路ですが、地域では「日限り地蔵」とも呼ばれ、御日限様を中心に三体のお地蔵様が祀られており、「日限」「出世」「子安」の三枚お札をいただいて、我が家では仏壇に納めています。一年に何度となくお参りさせていただいている、ありがたい「お地蔵様」です。
祭司は、先週の「豊川稲荷」に続いて、曹洞宗有冨山祭林寺の方丈様が務められます。唱えるお経は、般若心経、消災妙吉祥陀羅尼(しょうさいみょうきちじょうだらに)、地蔵菩薩の御真言「オン カカカ ビサンマエイ ソワカ」。般若心経と消災妙吉祥陀羅尼は、毎朝仏壇に向かって唱えており、諳んじられるお経です。
打ち水や辻立つ地蔵の赤帽子 青巒
お日限さまも微笑みてをり 朴翆
目まとひを振り切って投ぐお賽銭 青巒
明易き夜を身の上の談(はな)しかな 井月
「目まとひ」は、人の顔などにまつわりつく小さな羽虫のことで、夏の季語です。
昨年の辻地蔵尊縁日の写真です。柳の大木は幹が空洞になり、伐られました。
今週の結びは、愚良子先生のこの句です。
「春日愚良子句集」から
目まとひの住処となりぬ観音堂 愚良子
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