2014.01.18 [ 歴史・祭・暮らし ]
読書始めの頃【井月さんのこころ44】
大津絵を真似て今年の筆初めの仏画です・・・・
土や木や石や金にてつくるより 仏につくれ人の心を
詠み人知らず
筆初むる南無南無南無とありがたや 青巒
さて、筆始めといえば、今年の書初めの話題をひとつ。
伊那文化会館の山北一司館長さんの肝いりで新たな伊那谷の子どもたちの書初め展がスタートすることになりました。
「長野県伊那文化会館開館25周年記念事業
第1回 伊那谷で育った中村不折に続け!子どもたちの書初め書道展(2月22日(土)から3月2日(日) )」です。
この書道展では、上伊那地域および松川町管内の小学校(5、6年生)から各3点ずつの作品(総数約470点)とともに、中村不折の書等が美術展示室で展示されることになっております。
主催:アルプス中央信用金庫・上伊那書道協会・長野県伊那文化会館
共催:長野県・長野県教育委員会
後援:伊那市教育員会・駒ヶ根市教育委員会・辰野町教育委員会・南箕輪村教育員会・箕輪町教育委員会・飯島町教育委員会・宮田村教育委員会・中川村教育委員会・松川町教育委員会・伊那ケーブルテレビジョン・信濃毎日新聞社・長野日報社
中村不折は、明治・大正・昭和(戦前)に活躍した伊那高遠出身の洋画家・書家です。井月さんが66歳で没した明治20年(1887年)に22歳で「絵」を勉強するために上京しました。正岡子規とともに新聞「日本」の記者として日清戦争に従軍するなどし、「書」をも極めました。夏目漱石の「吾輩は猫である」の挿絵や森鴎外の墓碑銘などを乞われて書いたことで有名ですね。
長野県伊那文化会館の開館二十五周年事業をもう一つご案内しましょう。
「第8回 信州農村歌舞伎祭(2月9日(日))」です。
大鹿歌舞伎、田立こども歌舞伎、中尾歌舞伎の3本立てで上演されます。
中尾歌舞伎は、午後2時半から「御所桜堀川夜討 弁慶上使の段」です。お見逃しなく!
中尾歌舞伎については、こちらの記事もご覧ください。
弁慶上使の段 遡回その9
人情噺 文七元結 遡回その31
第八回 信州農村歌舞伎祭の詳細はこちらからご覧ください。
このブログへの取材依頼や情報提供、ご意見・ご要望はこちら
上伊那地域振興局 総務管理課
TEL:0265-76-6800
FAX:0265-76-6804