2015.02.24 [ 歴史・祭・暮らし ]
上伊那歴史散策 ~真菰ヶ池の伝説~
こんにちは。
魅力発掘探検隊(歴史・祭・暮らしグループ)の中年Mです。
先日、ある伝説が伝わる池の跡があると聞き、伊那市富県貝沼を訪ねてきました。
富県支所のそばの道路を折れて、畑の広がる中を進んでいくと「真菰ヶ池」と記された大きな石碑がありました。
さて、真菰ヶ池に伝わるその伝説とは・・・
・・・その昔、貝沼の里の竹やぶに囲まれた真菰ヶ池の近くに住む男が、ひと番いのおしどりを見つけ、弓で雄のおしどりの首を射落としました。
すると、その夜、男の夢に若い美女が現れて、
「日暮るればいざとさそいし貝沼の真菰ヶ池のおしの独り寝」
と歌い、亡き夫を慕うようすでした。
そして、そんなことが幾夜も続きました。
さて、1年後に、男がまた池でおしどりの雌を射殺したところ、何と羽の下に最初に射た雄の首をはさんでいました。
男はおしどりの情愛に心を打たれ、射殺した罪の深さに弓矢を捨てて出家し、後にこの池の近くに草庵を結んで霊を弔った・・・
・・・というものです。
現在では、真菰ヶ池の姿はなく、小さな公園として整備されています。
池の姿はなくなってしまいましたが、皆さんも、昔の伝説に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。
(余談)
インターネットでこの池のことを検索しているときにあるホームページを見つけました。
それによりますと、この伝説は「真菰が池のおしどり」のタイトルで、あの「まんが日本昔ばなし」で全国に放映されたこともあったようです。
「まんが日本昔ばなし」と言えば、「8時だよ!全員集合」とともに土曜日の夜の楽しみだった記憶があります。
そして、ドリフが終わると、早く歯を磨いて寝なさいと親に怒られた子供の頃にも想いを馳せたのでありました・・・。
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