い~な 上伊那 2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

い~な 上伊那

2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

旬の農産物情報 「お米」

農政課のAです。

今回は今まさに旬を迎える上伊那の「お米」のご紹介です。

「長野のお米」と聞いてもピンとこない方もいらっしゃるかもしれません。
でも実は、長野県は全国トップレベルの高品質なお米を生産しているんです。

農産物検査(法律による米の品位検査)における最良の等級である1等級に格付けされるお米の率について、平成23年産米で全国平均が80.6%に対し、長野県は96.5%、全国1位を記録するなど、高品質のお米が生産されています。(農林水産省 平成24年6月20日発表 平成23年度米の検査結果(速報値)による)
また、10a当たりの収穫量(反収)も平成22年産米で全国平均が522キロであるのに対し、長野県平均は612キロであるなど、全国トップレベルの反収を記録しています。(平成22~23年長野農林水産産統計年表による)

中でも上伊那地域は23年産米で一等米比率99.1%、反収で632キロを記録するなど、全国でもトップクラスの比率、反収を誇る米どころなんです。

そんな上伊那のお米が今まさに収穫を迎えています。


写真は田んぼの様子 
昼夜の寒暖の差が大きいお米に適した気候と南北に流れる天竜川、中央アルプス、南アルプスからの豊富な雪解け水を利用して、上伊那のお米は生産されています。


写真はコンバインによる収穫作業の様子

写真ははぜかけの様子
最近は機械による乾燥が主流ですが、写真の様に昔ながらのはぜかけで乾燥を行い、その後、脱穀・籾摺り・精米等を行ったお米も生産されています。

上伊那地域では主にコシヒカリが栽培され、また日本酒に使われる酒米も生産されています。

今はまさにコシヒカリの収穫の終盤を迎えており、コンバイン収穫の後、乾燥し、籾摺り、精米等の調製を経て、これから新米としてどんどんと出荷されていきます。

そんな上伊那のお米ですが、現在、環境に配慮したお米の生産にも力が入れられています。

伊那市に本所のあるJA上伊那では、生協のグループのひとつである生活クラブと提携して、「上伊那アルプス米」という慣行栽培よりも農薬を減らしたお米を販売しています。

写真は上伊那アルプス米の包装
長野県の慣行栽培では農薬を12成分使ってお米を栽培。これは全国的にみても農薬の使用量がかなり低いものですが(全国的には10代後半から20成分くらいが多い)、「上伊那アルプス米」は9成分以下に抑えて栽培されたもののみ、その原料米として認定され生産されています。
残念ながらお米の入った物は拝見できませんでしたが、こんな袋で販売されています。
 

JA上伊那は1992年、その前身である伊那農協、伊南農協のころから生活クラブ神奈川と提携を始めました。
生活クラブは生協の中でも安心、安全なものにこだわり、また、単に安いものを求めるだけでなく、生産者と消費者が互いに顔の見える関係を築いて、適正な価格、関係を築くという理念を掲げたグループで、上伊那アルプス米もそんな生活クラブとの話し合いの中で生まれたもの。

平成15年度の取組当初は生産者6名、220俵だったものが、23年度には生産者約600名、約25,000俵を出荷されるほど、大きく取組を広げました。個々の農家で行うのではなく、これだけの規模で行うことは、地域の栽培技術のレベルが高くないとできないとのことでした。

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