2021.10.14 [ 食・農・旅農業農村支援センター ]
歴史を感じる「高遠在来とうがらし」 パート3
こんにちは!上伊那農業農村支援センターのS&Sと申します。
またまた高遠在来とうがらしの話題です!書きたいことが多すぎて、まさかの3本立てになってしまいました(笑)
各品種の詳しい説明は、パート1(芝平なんばん)パート2(高遠てんとうなんばん)も是非ご覧ください。
さて、パート1のはじめに「信州の伝統野菜」のことを少しお話ししました。限られた地域の中で継承されている伝統野菜は、生産者の高齢化や種子の交雑などによって継承が困難になってしまうケースも珍しくありません。高遠てんとうなんばんも、一度は存続の危機に立たされています。
そこで、高遠では在来とうがらしの種子を今後も長きにわたって保存し続けられるよう、「高遠在来とうがらし保存会」が発足されました。(以下、「保存会」と表記します。)
高遠てんとうなんばん生産者5名、芝平なんばん生産者9名、販売関係者7名の、計21名+αから構成される団体です。
現在は、採種や育苗を保存会共同で実施するようになり、伝統野菜を後世に残していく体制づくりが進んでいます。
共用のハウス。
ハウス内で乾燥中の芝平なんばん。
また、保存会では種の保存だけでなく、栽培や販路の拡大、知名度の向上にも意欲的に取り組んでいます。
その手始めとして、今後新たなブランドとして売り出していくためのオリジナルロゴが作成されました。
青くて長い「芝平なんばん」と、天に向かって伸びる「高遠てんとうなんばん」の特徴がしっかりと表されていますね!
今後はこのマークを付けて販売を展開していくようですので、店頭で見かけた際にはぜひ手に取ってみてくださいね!
さらに、保存会のマーケティング活動はこれだけにとどまりません。
なんと、長野県を代表する七味唐辛子メーカー、八幡屋礒五郎さんとコラボした、オリジナル七味唐辛子の開発が進んでいます!
パッケージには先ほどのロゴマークも使われるそうですよ!
どんな商品が出来上がるのか、乞うご期待です!
おまけにもう1つ!今まで地域内のみで消費されていた高遠在来とうがらしを、市内外に広く発信するため、「高遠在来とうがらしフォーラム」(仮称)が開催されます。
信州伝統野菜認定委員会の座長である信州大学の松島 憲一 准教授や、料理研究家の横山 タカ子さんをお招きし、高遠在来とうがらしの魅力を発信していきます。
さらにさらに、八幡屋礒五郎さんによるコラボ商品の紹介や販売会も予定されています!
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