2013.10.26 [ 食・農・旅 ]
新そば味わう頃【井月さんのこころ32】
竹入弘元先生の評釈にもあるとおり、「高遠そば」は、三代将軍家光公の異母弟である保科正之公が高遠3万石から最上山形20万石へ、その後会津23万石へと転封された際に蕎麦打ち職人を高遠から帯同して会津の地で発展させた食文化。それが高遠へ里帰り復活されて、昨年15周年を迎えました。
昨年12月の記念式典には御案内をいただきましたが、丁度衆議院議員総選挙の投開票日に当たり出席できませんでした。その時に、詠みました。
高遠や由緒正しき辛つゆの葱・味噌・おろし蕎麦の喉ごし 朴粋
10月23日(水)伊那谷アグリイノベーション推進機構の設立セレモニーが伊那プリンスホテルでありました。
信州大学農学部を核として蓄積されてきた様々な学術研究シーズを伊那谷の産業界や行政のニーズと結びつけ「農」を基盤としたアグリビジネスによる地域発展を図るための産学官連携組織として機構が設立されることとなり、設立総会と記念式典が関係者約300人が出席して開催され、引き続いて祝賀会(約130名参加)が行なわれました。
機構長には、向山孝一 KOA株式会社代表取締役会長が、副機構長には、白鳥孝 上伊那広域連合長(伊那市長)と中村宗一郎 信州大学農学部長が就任されました。
上伊那、下伊那の地方事務所長もこれまで発起人として立上げに関わってきており、顧問に就任することになりました。このほか県からは看護大学長が理事、南信農業試験場長が監事に就任することになりました。
当日は和田恭良副知事が、祝賀会へ出席し祝辞を述べました。要旨は次のとおりです。
伊那谷アグリイノベーション推進機構が設立され、その祝賀会が盛大に開催されますことをお慶び申し上げます。
信州大学農学部が蓄積してきた様々な知のノウハウを活かして産学官連携により産業・企業・団体を結びつけ産業振興が図られることは、県としても大いに期待をするところです。
そして上伊那・下伊那両地域の経済交流にも大きく寄与することとなり、長野県全体の産業の底上げにもつながっていくものと期待しており、県の試験研究機関や大学なども一緒になってしっかり取り組んでまいりたいと考えております。
本日の機構立上げに至るまで、先頭に立って引っ張ってこられた向山孝一機構長のご尽力に、そして関係の皆様方の御努力に敬意を表します。
県では本年度から新たな5か年プランがスタートをし、『貢献』と『自立』を目指して経済構造を転換してまいりたいと考えており、この夏「産業イノベーション推進本部」を立上げ、技術開発や人材育成に力を入れてまいることとしております。とりわけ、産業面で長野県が持っている強みを活かし、飯田地域の航空産業などのように成長が期待される新しい産業を集積し県内に増やしてまいりたい。
農林業についても多様な農林産物を最大限活かして6次産業化を図って、農産加工品販売額については年100億円の大台に乗せるという目標を立てながらしっかりと取り組んでまいります。
また、伊那谷においてはリニア中央新幹線がここへきて具体的な動きをみせているところであり、この整備の効果が伊那谷地域の振興につながり、ひいては長野県全体の発展につながるものと考えており、このスタンスを踏まえて現在策定中の「リニア活用基本構想」に反映させてまいります。
いずれにしても県が進めている施策が、機構が進めようとしている取組ともつながってこそ初めて長野県全体へ活きてくるものと考えており、共に「しあわせ信州創造プラン」に謳う『確かな暮らしが営まれる美しい信州』を実現してまいりたい。
結びに、伊那谷アグリイノベーション推進機構の取組が地域経済発展の礎となり県勢発展へ貢献いただくことを期待申し上げるとともに御参会の皆様方の御健勝を祈念申し上げ祝辞といたします。
行者そばまつりへ行く途中、明日27(日)「みはらし新そばまつり」が行なわれる「みはらしファーム」へ立寄って、伊那市地蜂愛好会による地蜂の巣の重さを競うコンテストを見させていただきました。伊那谷は春の遅霜や夏の猛暑で飼い難かったという声が聞かれ、上位3名までは諏訪地方の方が入賞しました。
写真: 地蜂コンテスト(伊那市みはらしファーム) 4位入賞の巣3.765キログラム
写真: 地蜂コンテストBEST10 見知った方のお名前が並んでありますね。さすが伊那市!
新蕎麦も伊那でなりゃこそ辛味つゆ 青巒
新米で炊く蜂の子や五六杯 青巒
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