じょうしょう気流 「上小(じょうしょう)地域」と聞いて、みなさんは長野県のどの地域を思い浮かべますか?「上小地域」は、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の2市1町1村からなり、群馬県の西側に接する地域です。「上小」には自然、歴史、文化、おいしい農産物など、さまざまな魅力がありますが、それらを上田合同庁舎の職員の目で見て綴り、皆さんにご紹介してまいります。

じょうしょう気流

「上小(じょうしょう)地域」と聞いて、みなさんは長野県のどの地域を思い浮かべますか?「上小地域」は、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の2市1町1村からなり、群馬県の西側に接する地域です。「上小」には自然、歴史、文化、おいしい農産物など、さまざまな魅力がありますが、それらを上田合同庁舎の職員の目で見て綴り、皆さんにご紹介してまいります。

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塩田平札所めぐり その7 第十四番から北向観音

上小地方事務所のF森です。

第十三番札所の無量寺に続いて、今回の塩田平札所めぐりは、第十四番からです。(これまでのブログ その1 第一番 第二番~第六番 第七番・第八番 第九番・第十番 第十一番~第十三番


第十四番は「瑞光寺」です。無量寺から女神岳に向かって登っていく山道を進んでいくと、「野倉」という地籍になります。平家の落人が住んだという言い伝えもありますが、斜面に民家が点在しています。道からちょっと女神岳頂上方向に行ったところに道祖神があります。夫婦道祖神(めおとどうそじん)と呼ばれ、男女が互いに相手の肩に手をかけ、女性は男性の手を握っています。二人とも目を細めて笑った表情をしていて、ほほえましく、見ていてホッとします。家庭円満、子宝、縁結びの神として信奉されているそうです。
瑞光寺は、お寺はすでになく、今は民俗資料館になっています。この建物、元は「別所学校野倉派出所」だったといいますから、学校の分校のようなものだったのでしょうか。民家を少し大きくしたような建物で、縁側に手すりがついています。

ここから、次の温泉薬師堂(「大湯薬師堂」とも言うようです)に向かって別所温泉方面の道を下っていきます。薬師堂は大湯(左の写真)という外湯の裏山にあります。
別所温泉には3つの外湯(共同浴場)があって、北向観音の横にある大師湯、そこから奥に入っていったところにある石湯、そしてその二つとはちょっと離れたところにある大湯です。それぞれ、いかにもお寺がたくさんある別所にふさわしい、趣きのある建物で、お風呂はそんなに広くはないですが、くつろげる空間です。その大湯の横の道を登っていくとすぐに「薬師堂」があります。開山したのは鎌倉時代ですが、江戸時代、真田家のあと上田藩主となった仙石氏の二代目の藩主政俊が、別所温泉の薬効を賞してこの薬師堂を中興開基したと札所めぐりのガイドブックにあります。

薬師堂の階段下のところに与謝野晶子の歌碑があります。「むら雨が湯場の大湯降りめぐりしばらくにして山なかば晴る」とあります。与謝野晶子は温泉好きだったようで、全国の温泉を回って歌を詠んだようです。この薬師堂から「北向観音」に向かいますが、歩道が整備されていて、ウッドチップが敷かれた道は歩きやすく、快適です。


北向観音は、825年といいますから平安時代になってしばらくたった頃です。円仁によって開かれました。今は近くにある「常楽寺」が管理しています。北向きに建てられています。
ここはなんといっても厄除の観音様です。そのご利益は「現世利益」で、南向きに建てられ、「未来往生」を願う「善光寺」とセットでおまいりするのが良いとされ、善光寺だけでは「片まいり」になってしまいます。我が家の正月の初詣は、三十年来ここです。だるまももちろんここで手に入れます。

ここは札所めぐりの中では、理由はわかりませんが「客番」とされています。ご朱印帳には、朱印を押していただくだけでなく、毛筆でお寺の名前を丁寧に書いていただきました。

次は、八角三重塔で有名な「安楽寺」に向かいます。

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