じょうしょう気流 「上小(じょうしょう)地域」と聞いて、みなさんは長野県のどの地域を思い浮かべますか?「上小地域」は、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の2市1町1村からなり、群馬県の西側に接する地域です。「上小」には自然、歴史、文化、おいしい農産物など、さまざまな魅力がありますが、それらを上田合同庁舎の職員の目で見て綴り、皆さんにご紹介してまいります。

じょうしょう気流

「上小(じょうしょう)地域」と聞いて、みなさんは長野県のどの地域を思い浮かべますか?「上小地域」は、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の2市1町1村からなり、群馬県の西側に接する地域です。「上小」には自然、歴史、文化、おいしい農産物など、さまざまな魅力がありますが、それらを上田合同庁舎の職員の目で見て綴り、皆さんにご紹介してまいります。

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塩田平札所めぐり その6 第十一番から第十三番札所

上小地方事務所のF森です。

第十番札所の中禅寺に続いて、今回の塩田平札所めぐりは、第十一番から第十三番札所です。(これまでのブログ その1 第一番 第二番~第六番 第七番・第八番 第九番・第十番


第十一番は新町 観音堂です。中禅寺から北に坂を下ってきて、主要地方道別所丸子線を別所温泉の方に少し行って南側に100mほど入った所。「王子神社」と一緒の所にあります。お寺はすでに廃寺になっていて、観音堂が残っています。明治初期の廃寺ということなので、廃仏毀釈のときでしょうか。塩田平の札所の中には、ほかにもこの時期に廃寺になったところがありますが、古くから地域の人々に親しまれ、文化的価値のあるものがなくなってしまうのは悲しいことです。
しかも、この観音堂に4体あった仏像がすべて盗まれてしまったということです。幸い、地域の方々の尽力により、平成22年に新しい仏様をお迎えできたとのこと。



第十二番は、満願寺です。新町観音堂から別所丸子線をさらに別所温泉の方に行って、女神岳の裾野を南に回りこむように道を入っていってしばらくいくとお寺に着きます。宗派は、前山寺や中禅寺と同じ真言宗智山派。ご本尊は薬師如来です。ここには、日光・月光菩薩や薬師如来を守るための武神である十二神将が安置されているそうです。また、境内には、石造りの十王仏が置かれていて、伺ったこの日は、十王仏について参拝の方々に説明がされていました。

満願寺の地籍は山田というところですが、ここから「舌喰池」(したくいいけ)というちょっと悲しい話から名前が付いた池(名前の由来についてはこちらのブログをどうぞ)の横を通って、「とっこ館」(下の写真左 上田市が設置し、地域の方々が運営している交流施設)や丸窓電車の置いてある「さくら国際高校」(下の写真写真右)を横に見ながら南に進むと、第十三番札所の無量寺です。


宗派は浄土宗。法然上人が開いた宗派ですね。創建は1555年といいますから、室町幕府の力が弱まった戦国時代、上杉謙信と武田信玄が川中島の戦いをやっている頃です。

本堂の左には「願王宝殿」と額のかかっているお堂があります。ここには「元木の地蔵」と呼ばれる地蔵菩薩像が祀られているとか。弘法大師がこの地を訪れたとき、柳の木に霊力を感じ、根元の部分で地蔵菩薩を、末の部分で薬師如来を彫ったという伝説があるそうです。お寺の創建からはかなり前のことですが、彫られてからいろいろなところを渡り歩いて、今はこのお寺に安置されているのでしょう。

ここからは、女神岳に向かって登っていく道を、別所温泉の方を目指してえっちらおっちら歩いていきます。続きは次号で。

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