じょうしょう気流 「上小(じょうしょう)地域」と聞いて、みなさんは長野県のどの地域を思い浮かべますか?「上小地域」は、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の2市1町1村からなり、群馬県の西側に接する地域です。「上小」には自然、歴史、文化、おいしい農産物など、さまざまな魅力がありますが、それらを上田合同庁舎の職員の目で見て綴り、皆さんにご紹介してまいります。

じょうしょう気流

「上小(じょうしょう)地域」と聞いて、みなさんは長野県のどの地域を思い浮かべますか?「上小地域」は、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の2市1町1村からなり、群馬県の西側に接する地域です。「上小」には自然、歴史、文化、おいしい農産物など、さまざまな魅力がありますが、それらを上田合同庁舎の職員の目で見て綴り、皆さんにご紹介してまいります。

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文化財として後世に残したい「塩田平のため池群」

農地整備課のYK49です。

上田市の塩田平には、大小約100のため池があり、「塩田平のため池群」として、農林水産省のため池百選に選定されています。
⇒長野県のため池百選についてはこちら
この塩田平の文化財である「ため池群」を見直し、後世に引き継ごうと、7月14日、15日に、さくら国際高等学校ほかで「第1回 信州うえだ 塩田平ため池フェスティバル」が開催され、約600人が訪れました。
私も、仕事がら興味津々で参加しましたが、ため池の良さや大切さを改めて実感できた一日になりました。

では、一日目の様子をご紹介します。

会場に向かうと、入り口で雨乞い汁face08?がふるまわれていました。早速いただくと、地元で採れた野菜のほか、雨をイメージしたソーメンが入っていました。なるほど、確かに雨が降っているようです。これで雨乞いなんですね。

会場に入ると、事前に募集のあったフォトコンテストの作品が展示されていました。ため池の四季の景観やため池を守る人々の姿が収められており、農村景観の素晴らしさを実感ですface02
⇒大賞と準大賞の写真はこちら

オープニングイベントでは、上田コカリナアンサンブルため池隊の皆さんによる「茶つみ」「別所線牧歌」などのコカリナ演奏と、塩田平民話研究所のお二人によるため池にまつわる民話の語りを聴きました。

民話については、こちらのブログでも紹介しています。
甲田池のかっぱのお話  舌喰池の人柱のお話

フォトコンテストの表彰式のあと、東信史学会会長の宮本達郎氏による基調講演と、専門家の皆さんによるシンポジウムがあり、「塩田平のため池群」がなぜ必要なのか、貴重なお話を聴くことができました。

ため池は、ご存知のように、稲作農業のかんがいには必要不可欠なものですが、そのほかにも、防災、歴史、民俗、文化財、自然保護、景観、観光において、とても大切な役割を持っています。
子供たちをはじめ多くの人たちに、ため池の大切さを知ってもらうことで、今後もため池が守られ、後世に伝えていくことができると感じました。

会場には、ため池を造るときに使われた道具や、ため池から水を取るために設置されていた木樋も展示されていました。

第2部(夜)では、平成6年以来となる雨乞い行事「百八手(ひゃくはって)」が、舌喰池の周りで再現されました。
塩田仏教会の皆さんによる祈祷のあと、約100名が持つ松明に順次点火されると、松明を上下に振りながら、「あ~め~ふ~らせたんまいな♪」と唱え続けました。

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