じょうしょう気流 「上小(じょうしょう)地域」と聞いて、みなさんは長野県のどの地域を思い浮かべますか?「上小地域」は、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の2市1町1村からなり、群馬県の西側に接する地域です。「上小」には自然、歴史、文化、おいしい農産物など、さまざまな魅力がありますが、それらを上田合同庁舎の職員の目で見て綴り、皆さんにご紹介してまいります。

じょうしょう気流

「上小(じょうしょう)地域」と聞いて、みなさんは長野県のどの地域を思い浮かべますか?「上小地域」は、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の2市1町1村からなり、群馬県の西側に接する地域です。「上小」には自然、歴史、文化、おいしい農産物など、さまざまな魅力がありますが、それらを上田合同庁舎の職員の目で見て綴り、皆さんにご紹介してまいります。

塩田平札所めぐり その4 前山寺

上小地方事務所のF森です。

今回の塩田平札所めぐりは、第七番と第八番札所です。(これまでのブログ その1 第一番 第二番~第六番

まずは、第八番の前山寺(ぜんさんじ)からご紹介します。弘法大師が開いたといわれ、「未完成の完成塔」として知られる三重塔があることで有名です。鎌倉時代、北条氏が築いた「塩田城」の祈願寺(安全を祈る寺)であり、また、学問所でもあったそうです。真言宗智山派ですが、かつては、「信濃四談林」という真言宗の四つの勉強所の一つで、江戸時代には末寺が40余りもあったということで、格式が高いお寺です。


別所線では「塩田町」駅から歩いて30分弱。主要地方道別所丸子線を横断すると坂道の傾斜がきつくなってきます。汗をかきながら登っていくと「黒門」と呼ばれる参道の入口に。
参道に入ってすぐ左手には「信濃デッサン館」があります。昭和54年(1979年)に窪島誠一郎さんが開設した美術館で、若くして亡くなった画家のデッサンを中心に展示しています。この近くには、これも窪島さんが運営されている戦没画学生の作品を展示している「無言館」もあります。



参道を登っていくと、最後の階段の向こうに薬医門。ここを入って真っ直ぐ進むと、一段高いところに三重塔がそびえます。「未完成の完成塔」と呼ばれますが、「未完成」というのは、普通の塔は、縁という回廊や手すり(勾欄)、扉と窓がありますが、この塔はそれがありません。回廊を作るための貫という角材はあるので、作る予定ではあったようです。でも、こうしたものがなくかえってすっきりして良いという人もいて、「未完成の完成塔」と呼ばれています。たしかに、どの角度から見ても美しいですね。境内では季節の花も楽しめ、藤の花の頃の様子は、「藤の花と三重塔」というブログでご紹介しました。


本堂でおまいりし、薬医門を入ったすぐ横にある受付でご朱印をいただきました。
ここは、我が家から歩いて15分ほど。ウォーキングコースの一つなのでよく伺うお寺です。坂道を上り下りするのでトレーニングには最適です(しっかりお参りもしてます)。高台から塩田平もよく見え、ここや、これから伺う龍光院は眺望も楽しめます。


前山寺の前に伺ったのが、第七番札所の十人 薬師堂です。「十人」というのはここの地名ですが、なかなか珍しい名前です。由来は勉強不足でご説明できません。今はお寺はなくなっていて、公民館に「第七番札所」の看板がかかっています。札所めぐりのガイドブックによると、「廃仏毀釈のためお寺はなくなりましたが、地域の皆様により公民館の一部に安置しています」ということです。

このあとは、第九番の「龍光院」と「第十番」の「中禅寺」に向かいます。


前山寺
住所:上田市前山300

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