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【「とどのつまり」の語源になったという説も?】小谷村戸土地区へ行ってきました!

皆さんこんにちは。商工観光課勤務になってアウトドア派に少し復活した気になっているFです。

先日、小谷村戸土(とど)地区へ行ってきました。
こちらの「戸土」は、「とどのつまり(意味:物事の終わり。結局のところ。行き着くところ 等)」の語源になったという説もある地区で、現在はどなたも住んでいません。車では一旦新潟県側に出ないと行けない地区です。

「とど」は一般的には魚が語源とされているようですが、長野県職員になって暫くして、小谷村の“戸土”が「とどのつまり」の語源だという話を聞きました。

また、(晴れていれば)山以外の長野県内の土地で、海を見ることが出来る地点の一つでもあります。北アルプス地域振興局商工観光課勤務になったので、一度はお邪魔したいと思っていました。

国道148号を北上し、一回、新潟県糸魚川市に出て、JR大糸線 根知駅の北、フォッサマグナパーク南の交差点を雨飾山方面へ右折していきます。

下の写真の箇所を直進します。(以前一回訪問しようとして、ここを右折して迷って行けなくなってしまいました。「戸土」までのアクセス道路は、冬期通行止めになる可能性があります。新潟県糸魚川地域振興局や糸魚川市にご確認ください。)

この分岐から車をわずか(約1分)走らせるとすぐに県境です。長野県域に戻ります。

ここに来ようとして参考にさせていただいた当局の以前のブログ(前回は姫川砂防事務所の方が執筆)掲載から6年経過し、看板が一枚増えていました。

2016年のブログ「【長野県からでも海が見える】戸土集落の紹介」はこちら↓

【長野県からでも海が見える】戸土集落の紹介

今回は、このブログの時点修正に近く、当時のブログと内容が大分重複してしまいますが、ご了承ください。ただ、一部、上記の看板等のように、6年という時間(とき)の流れが見て取れる点もあります。

上の写真奥には、海の方を向いているお地蔵さんも。近づいて正面から撮ったのが下の写真。下草を刈ってあるのか、何体も見ることが出来ます。戸土地区には現在住んでいる方はいらっしゃいませんが、人の手は入っているようです。

この先に、学校跡地を示す石碑があります。
裏面にはわずか2名だけの分校という言葉と生徒の名前が刻まれていました。(お名前の部分はカットさせていただきます。)

上の写真奥に写っていますが、この戸土地区の有志の皆さんが建てた標柱もありました。力強さを感じます。

通ってきた道路は、塩の道(千国街道。別名「糸魚川街道、松本街道」)の古道のようです。昔は、この道を通って塩が運ばれたということでしょうか。

この地区に諏訪社「境ノ宮」と呼ばれる神社があります。お宮への入口を示す新しい看板がありました。看板に書かれているとおり、こちらでは薙鎌を木に打ち込む神事が行われていて、数えで7年に一度、諏訪大社の御柱の前年に行われているそうなので、多分昨年(令和3年(2021年)に)新しく建てられたのではないかと思います。

参道わきの杉の木は、根曲がり状態になっていて、この地区の雪の多さを物語っています。

参道を5分ほど歩くとお社があり、本殿の壁に神事を紹介する看板があります。
案内文によると、「国境の神木に諏訪大社の宮司が使った薙鎌を打ち込み、神威が及ぶ範囲を確認し、信濃の国の無事平安を祈る意味がある」そうです。
今まで詳しくは知りませんでしたが、長野県職員として、この神社にお参り出来てよかったと感じました。

ご神木はこちら。

打ち込んである鎌がこちら。(曇りの日だったので少し見にくくてスミマセン。)
全国の諏訪社で行われていた神事が残っているのは、現在唯一ここだけだそうです。

当局の以前のブログでも「長野県内で、山以外の地で海が見えるところ」と紹介されていますが、私が伺った日は曇りで、海は霞んでいて分かり難かったです。(奥が糸魚川市街地、日本海方面になります。)

戸土地区にはかつて集落があり、お宮入口付近の道路わきには集水桝のようなコンクリート建造物が残っていました。
壁の看板には「源泉が発見され、皆で浴槽を作り利用していた」と書かれています。

ここ「戸土」地区は、海から見ても「とどのつまり」、また山側、大町市や諏訪大社から見ても「とどのつまり」のように見えます。
皆さまも、地名が一つの言葉の語源になったと言われる土地を訪れてみてはいかがでしょうか。今は誰もいなくなってしまった、昔の街道沿いにあった、とある集落の、昔の賑わいに思いを馳せながら、静かな時間を過ごすのもよろしいかと思います。
皆さまのお越しをお待ちしております。

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