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農地整備課の事業紹介~小谷村上手村の地すべり防止工事~

こんにちは
農地整備課のはりきりボーイSHOです。

今回は当課で実施している地すべり対策事業宮本地区について紹介します。

今回の工事個所は平成26年に地すべりの活動が確認された、小谷村の上手村(わでむら)です。
以降、対策工事を継続して実施していて、本年度は村道下ののり面に地すべりを抑止する「グラウンドアンカー」を施工しました。


【施工中の様子:令和元年11月撮影】

今回の工事個所の特徴は、大雨が降ると周囲から集まる水が村道を川のように流れ工事中ののり面に流れ込み、また地下水も豊富なため危険な状態となり、地すべり活動を助長します。

今回工事施工中に大雨が降り、のり面へ流れこんだ雨水の影響で小規模な地すべり性の土砂崩落が発生しました。

【写真中央で小規模な崩落が発生:令和元年6月撮影】

この対策として、これ以上雨水による崩落を拡大させないため、崩落個所への雨水の流入を防ぐように村道の谷側斜面の路肩にモルタルを吹き付けて施工したアスカーブを設置し、雨水を70m先の沢まで誘導しました。


【モルタル吹き付け前のアスカーブの状態】

 


【モルタル吹き付け後】   ※矢印は雨水の流れを表現

この施工により、雨水がのり面に流入することなく地すべりの拡大を防止することができました。


【現場平面図】

近年は地球温暖化、ゲリラ豪雨などの影響で大きな被害をもたらす災害が多発していますが、この事例のような小さな工夫が大きな災害を防ぐことになると考えます。

この現場では令和2年度も引き続き、地すべり防止工事を実施していきます。
以上、農地整備課の事業紹介でした

 

 

 

 

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