2025.07.24 [ その他 ]
ツキノワグマに襲われた場合どうする?
北アルプス地域振興局林務課です。
自然豊かな北アルプス地域は、本格的なグリーンシーズンを迎えました。キャンプや登山、レクリエーション等野外活動の機会が増えるこの時期は、県内外から多くの観光客が訪れます。同時に、8月頃にかけて山林内ではツキノワグマの食べ物が不足するため、クマは山際に生育するクワ等の食べ物を求めて広い範囲を行動します。高山帯に生育するハイマツやコケモモの実もクマのエサとなるので、標高の高いエリアも注意が必要です。
さて、前回ご紹介したとおり、被害に遭わないためにはクマに出遭わないことが最善策です。でも、もしもクマに出遭って襲われた場合にはどうすればよいのでしょうか?
♦♦♦人身被害を最小限に防ぐ行動をしましょう!♦♦♦
■クマによる攻撃
クマは、立った状態の人を襲う場合、ほとんどが顔や頭部を狙って攻撃してきます。クマの殴打する力は強く、手で覆いきれない顔や頭部を爪でひっかいたり、手や腕を噛んだりします。時速40kmで走れるので、身構える前に覆いかぶさられて倒されてしまうと、致命傷を避ける防護体勢がとれずに攻撃を受けてしまいます。
■クマが襲って来た場合の対処方法
立った状態で攻撃を受けるのが最も危険です。
すぐに「うつ伏せ」の姿勢になって、顔を地面につけ、両腕と手で頭部と首筋を守ってください!
手持ちの道具(ナタや枝など)で、反撃して追い払いに成功した例もありますが、人の急所である顔や頭部、喉、腹部を守れる「うつ伏せ」は防護姿勢として有効なので、致命的なダメージを防ぐことができます。
なお、「クマスプレー」をお持ちの方は、撃退方法を以下の動画で視聴できますので、参考としてください。
【関連動画(参考)】
以下、①クマスプレーの使い方、②出遭った場合の対処法について、動画で確認できます。
●クマスプレーの使い方(YouTubeにて視聴)
(日本クマネットワークの公式チャンネルにて公開中)
風向きに注意し、射程距離が5mくらいになったらクマの目と鼻を狙って噴射します。いつでも取り出して噴射できるように準備しておきましょう。
動画視聴URL
●クマに出遭った場合の正しい対処法啓発動画を公開(YouTubeにて視聴)
(長野県ハンター養成学校の公式チャンネルにて公開中)
長野県クマ対策員の浜口あかりさんによる説明です。
①クマに出遭ってしまった場合の正しい対処法
②クマに出遭った場合にとってはいけない危険な行動
動画視聴URL
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