2019.10.09 [ 北アルプス地域の自然・景観・名所北アルプス地域のレジャー・体験 ]
秋の白馬大雪渓とシェルパ族の石積見学
環境課のKです。
夏は大勢の登山者が列を成すほど賑わっている白馬大雪渓も10月の連休前の平日は静かです。登山者の少ないこの時期に、環境省信越自然環境事務所が発注した現地の石を使った道の維持補修技術をもつネパールのシェルパ族による石積工事が行われているということで、見学してきました。
日本でも、神社やお寺の石段、お城や山間地にある段々畑の石垣等、石積みの技術があったのですが、コンクリートブロックにとって代わり、文化財の修復以外には石積は使われなくなりました。
登山道の修復は丸太杭や鉄筋杭によって固定する木製階段で行うことが多いのですが、材料を現場まで運ぶ必要があるうえ、設置後も、積雪量の多い山域では、融雪時に下へ引っ張られ傾いてしまいがちです。そこで、現地調達できる材料による登山道の維持補修技術を地元登山関係者に移転する目的で環境省信越自然環境事務所が発注しています。
猿倉登山口。長野県では、豚コレラを発症した野生シノシシが見つかっていることから、山に入る方々に下山口に備え付けのブラシや消毒スプレーによる靴底の泥落としや消毒をお願いしています。ご協力をお願いします。
ひっそりとした白馬尻小屋。営業はしていませんが、トイレはまだ使える状態でした。この小屋は毎年シーズン終了後、解体されます。
白馬尻小屋前の広場から見る大雪渓。雪渓は奥のほうに後退しています。
雪渓に近づくと、このようにスノーブリッジになっていて、夏のように雪渓上は歩けません。しばらく右岸側の秋道を登っていきます。
道の右側は雪渓なのですが、大きなクレバスがあり、落石等で汚れています。秋道は結構急坂で、ぐんぐん高度を稼ぎます。
葱平に近づき、傾斜が少し緩くなったところで雪渓を150mほど歩きました。
雪渓を過ぎると、小尾根に取り付き、また急坂を上ります。この白っぽいガラは杓子岳の珪長岩でしょうか。
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