もんどりうった熊とおじいさんは、
抱き合いながら斜面をゴロゴロと
転がり落ちてゆきました。
すると下の方に木の切株があり、
熊の背中が切株に激突。
その衝撃でおじいさんは地面に投げ出されたそうですが、
熊は余りの痛みに耐えかねて
ほうほうの体で逃げていったそうです。
まあ、このおじいさんの
「冷静に状況を判断し、最後まで諦めない」
という姿勢には脱帽しますが、
それでもこのとき頭や首筋の動脈を
熊の硬くて鋭い爪でひっかかれていたら
命取りだったでしょう。
それに一歩間違えれば熊に抱きつぶされたり、
転がり落ちた後に頭を殴り飛ばされた可能性だってあったわけです。
ここでこのおじいさんが助かったのは、
本当に不幸中の幸い。
後述する環境省の「クマ類出没対応マニュアル」でも
熊と至近距離で出会ったら
「両腕で顔面や頭部を覆い、直ちに伏せる」
といった方法をすすめていますし、
またアメリカ合衆国国立公園局は
「熊に食べ物を与えないため、
また背中を保護するために
リュックは背負ったままにしてください」と呼びかけています。
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