すると林道の途中で、
巣箱に戻ろうとしていた（？）
熊に出くわしました。

立ち上がった熊とおじいさんは一瞬にらみ合いましたが、
おじいさんは意を決し
自分を大きく見せるために両手を上げ、
あらん限りの声で
「ワ～～～ッ！」と叫んだのです。

その鬼の形相と気迫に恐れをなしたのか、
熊は突然向きを変えて
茂みの中を一目散に逃げていったそうです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この話で驚かされたのは、
既に人（おばあさん）を襲い
「戦いモード」に入っている熊と対面したのに
おじいさんが逃げ出さなかったということです。

アメリカ合衆国国立公園局も公式ホームページ
「Staying　Safe　Around　Bears」
で以下のように注意喚起をしています。

「熊に出会っても走ってはいけません。
もし熊がついてきたら立ち止まり、
その場でじっとしていてください。
熊は上りでも下りでも競走馬のように早く走れ、
かつ犬のように、逃げるものを追いかけます。
また、木にも登れます」