2018.06.25 [ その他 ]
特定外来生物「アレチウリ」とは? ~6月はアレチウリ駆除強化月間~
こんにちは、環境課の新人です。
皆さんは「アレチウリ」をご存知ですか?
アレチウリは北アメリカ原産のウリ科の植物です。日本では1952年(昭和27年)に静岡県で初めて確認されました。長野県では1966年(昭和41年)頃に天竜川で確認されています。
アレチウリは他の植物に覆いかぶさるようにして成長するので、他の植物は日光を受けることができずに枯れてしまいます。さらに繁殖力もすさまじく1個体で400~500もの種子を作るため、放っておくとすぐにアレチウリしか成長しない草むらになってしまいます。
このためアレチウリは生態系を脅かす植物として、平成18年2月から「特定外来生物」に指定されました。現在ではアレチウリの栽培や持ち出しは法律で規制され、各地で駆除活動が実施されています。
【赤丸で囲ったのがアレチウリです】
長野県では6月を「アレチウリ駆除強化月間」に定め、駆除活動の推進を行っており、私も6月18日に駆除作業に参加しました。当日は朝から小雨が降っており、開始した頃からは次第に雨が強くなるあいにくの天気。さらに雷も鳴り始めたので、駆除活動は中止に…。
その代わりに駆除活動を企画した「松川水環境保全推進協議会」の事務局の方から、アレチウリと在来種の「クズ」の見分け方について教えていただきました。
アレチウリとクズの違いその1 葉の形
クズの葉はひし形に近い形をしており、茎と葉の境に切れ込みがありません。一方アレチウリは茎と葉の境に切れ込みがあり、トランプのスペードマークに似た形をしています。
アレチウリとクズの違いその2 葉の出方
クズは一つの茎から3枚の葉が出ます。それに対し、アレチウリは一つの茎から出る葉は1枚です。
もしお住まいの地域でアレチウリの駆除活動が行われているようでしたら、積極的な参加をよろしくお願いいたします。
駆除活動に参加できなくても、草むらから出るときに靴や服を払い種子を落とす、アレチウリを他の場所へ持ち出さない、などでアレチウリの生息域拡大を防ぐことができます。在来の生態系保護のため、皆さんも少し意識していただければと思います。
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