2025.07.16 [ 移住・定住南信州のひと・つながり ]
根羽村への熱い想いが生んだ「小林農園」
こんにちは! リニア活用・企画振興課のあんずもちです。毎日暑い日が続いていますね
今回は、生まれ育った根羽村(ねばむら)に新たな技術を持ち帰り、トマト農園を経営する小林智雄(こばやし ともお)さんを紹介します。
長野県の南端に位置する根羽村は、人口780人ほどの自然豊かな村で、四季折々の美しい風景や澄んだ空気が魅力。また、森林資源を生かした林業が盛んです。
根羽村には高校や大学がなく、進学を機に地元を離れて戻らない人が多いのが現状。実際、小林さんの同級生もほとんどが地元を離れてしまったそうです。そんな状況を見て、小林さんは「地元に働ける場所をつくること」が村を残すために必要だと考えました。
そこで、根羽村でも続けられる持続可能な技術を学ぶために大学に進学。そこで出会ったのが「トマトの養液栽培」という技術です。この方法であれば根羽村でも栽培できると考え、静岡県内での研修や勤務を経て、地元・根羽村にUターン。ゼロからビニールハウスを建て、現在は約4,500㎡の敷地で年間40トンのトマトを栽培しています。
「楽しく働く」がモットー!地域に雇用を生み出す小林さんの挑戦
収穫量の増加に伴い、地元のママさん達を雇用し、地域で働く場所を生み出した小林さん。小林さんが何よりも大切にしているのは、「楽しく働くこと」そして「働きやすい職場」であること。ご家族や地元の方々と協力し、ハウスごとに異なる環境に合わせて栽培方法を工夫するなど、愛情を込めてトマトを育てています。
さらに、新規就農を目指す人たちの研修やサポートにも積極的で、小林農園で学んだ方々が平谷村や阿智村で独立して活躍しているそうです。
「自分の技術は秘密のものではないし、同じ技術を持った仲間がこの地域で農業を続けてくれることが、トマトの知名度アップや価値向上につながる」と話す小林さん。将来的には仲間を10人ほどに増やし、地域全体の産業振興を目指しています。
小林さんは「自分が根羽村で農業をすることで、根羽村で生まれ育った人が『帰ってきたい』と思えるきっかけになれば」と語ります。若い世代が少しずつ増え、根羽村の雰囲気も変わってきたと感じているそうです。
小林さんの挑戦は、まさに根羽村の未来に希望の光を灯す大きな力となっています。
絶品トマトを実食!その魅力を探る🍅
小林農園で栽培しているトマトは、ミニトマトの「あまっこ」と中玉の「フルティカ」の2種類。「あまっこ」は珍しい品種だそうですよ!
こうして比べてみると、大きさがかなり違いました!
なんと、特別に「あまっこ」を試食させていただきました!口の中でプチっとはじけて、とっても甘くてみずみずしい!これは本当に美味しかったです!
小林さんにトマトの美味しい食べ方や好きな食べ方を伺ったところ、ピザやパスタもいいけれど、なんといっても「生でそのまま食べる」のが一番のおすすめだそうです。トマト本来の味を楽しめる食べ方ですね。
現在、小林農園のトマトはJAや地元のスーパー、ふるさと納税、そして自社サイトなどで販売されています。このブログを読んで「小林農園のトマト、ぜひ食べてみたい!」と思った方は、ぜひHPをチェックしてみてくださいね!
小林農園HP ⇒ https://neba-kobayashifarm.com/?page_id=159
私も小林さんの美味しいトマトが忘れられず、実家に帰省する前に購入し、家族と食べたいと思います。
根羽村で出会った名店ランチもご紹介!
この日は、根羽村の「富久屋(ふくや)」さんでランチをいただきました。
メニューの中に「よくばり定食」という気になる名前があり、思わず注文!すると、唐揚げとサクサクのコロッケが両方味わえる、なんとも嬉しい定食でした。
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