2017.12.22 [ 南信州の観光・自然・花 ]
松川町で「野生動物への無自覚な餌付けを止めよう」キャンペーン
南信州農業改良普及センターのHです。
南信州地域は、県下でもニホンザルによる農林業への被害が最も大きな地域です。広域防護柵の整備や、ここ数年の追い払いの成果もあってか、被害は減少傾向にあり、本年も今のところ、農業への被害は少ないようですが、山に餌がなくなるこの時期から、特にサルを中心とした野生鳥獣の餌場を作らないような対策が必要です。
松川町では、12月12日(火)に「野生動物への無自覚な餌付けを止めよう」キャンペーンを実施しました。役場・JA・農業改良普及センターらの職員が、果樹農家を中心にチラシを配布し、未収穫果実の撤去や、残渣の適正な処理を呼びかけました。
過去の呼びかけの成果もあってか、未収穫果実や放置されている残渣は少なくなってきていますが、このように収穫残渣が放置されている場所もあり、案の定サルの餌場になっていました。巡回した職員らで山に追い払いを行いましたが、近くの家の人に話だと「サルの群れが毎日のようにリンゴを食べに来ている」とのことで、園主にも至急片付けるように協力を要請しました。
最近では、都市部でもイノシシやサルの出没がニュースになっていますが、野生動物との共存は難しいようです。
シカやイノシシなどが道路に飛び出してきて車と衝突する事故も聞かれますが、ひかれたほうの動物はすぐに立ち上がって走り去っていくのに対して、ぶつかった車は数十万円の損害を受けています。 うまく棲み分けを行い、人も野生動物も、ともに安らかに生活できるようになってほしいものです。
※松川町以外でも、市町村ごとに同様のキャンペーンに取り組んでいます
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