2016.06.09 [ 南信州の観光・自然・花 ]
阿南町新野大村湖でニッコウキスゲが開花!!
農地整備課の中年Yです。
関東甲信越地方が梅雨入りした6月5日(日)。雨が降る中、阿南町新野の大村湖へ行ってきました。
大村湖は国道151号線の新野の峠沿いに位置し、その周辺はハナノキの自生地としても知られているほか、ザゼンソウ、ニッコウキスゲ、ササユリ等の希少植物の群生地であり、地元住民の保護活動により守られています。
大村湖は農業用のため池で下流の新野の農地30haを潤すため池ですが、釣り客や国道利用者の憩いの場として多くの方に利用されており、西側には新野地区を一望できる展望台もあります。
こちらが東屋のある展望台
こちらが展望台からの眺め
さて、本日のお目当ては飯田下伊那の平地で唯一見られるというニッコウキスゲです。ニッコウキスゲと言えば、高山性の為、県内では霧ヶ峰などの高所でしか見られず、下伊那では南アルプスの聖岳の聖平(標高約2,400m)まで行けば、ニホンジカの食害を防ぐために設置された防鹿柵の中で、長年かけて復活した株が見られます。
ここ新野では、国道沿いで見られるのが何と言っても魅力です!!(※大村湖の堤頂で標高810mです。)
道路左側の草地の中に見える黄色い花がニッコウキスゲ
この花は一日花なので今日開いている花は明日にはしぼんでしまいます。しかし、どんどん次の蕾が順に開花していくので、長く咲いているような気がしてしまいます。
道沿いには阿南第二中学校生徒会の希少種保護へのお願い看板もありました。後世へ貴重な財産を残すために、地域住民や子供たちが一生懸命取り組み、このような素晴らしい自然が残されています。
大村湖の堤にも咲き誇り幟旗もありました!!
一つの蕾がたった一日だけ咲くその美しさ。梅雨の”雨ニモマケズ”咲き誇るニッコウキスゲを見に大村湖へ出かけてみましょう!!
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