「産業廃棄物」とは①事業活動に伴って排出される廃棄物のうち②法律に定められた種類のものなので、企業が出しているごみが全て産業廃棄物になるわけではありません。

例えば、「動物又は植物性の固形状の不要物（いわゆる生ごみ）」で産業廃棄物となるものは、「食料品製造業、医薬品製造業又は香料製造業において原料として使用した」ものに限定されています。
「日本標準産業分類」（総務省）によれば、例えば食料品製造業は以下のように定義されています。

(1) 畜産食料品，水産食料品などの製造
(2) 野菜缶詰，果実缶詰，農産保存食料品などの製造
(3) 調味料，糖類，動植物油脂などの製造
(4) 精穀，製粉及びでんぷん，ふくらし粉，イースト，こうじ，麦芽などの製造
(5) パン，菓子，めん類，豆腐，油揚げ，冷凍調理食品，そう（惣）菜などの製造
なお，清涼飲料，酒類，茶，コーヒー，氷，たばこ，飼料，有機質肥料を製造する事業所は，中分類10－飲料・たばこ・飼料製造業に分類される。
主として家庭又は個人消費者に直接販売するための製造を行う事業所及び販売を主とする事業所が販売に直接附随する行為として，その取り扱う商品に簡単な処理を施す場合は，大分類Ｉ－卸売業，小売業に分類される。

したがって、飲食店から出る生ごみは「一般廃棄物」ということになります。
皆さんが飲食店での食べ残しをなくすことは、「一般廃棄物」の減量につながるというわけです。

※12月～1月にかけての時期は、特に宴会が多いため、今回は宴会に特化したご案内をしていますが、家庭での食べ残しの削減、生ごみの水切りなど、その他のごみ減量の取組についても引き続きご協力をお願いします。
※産業廃棄物の減量はしなくていいという話ではありません。県では、事業者むけにセミナーやフォーラムを開催したり、3R実践協定を結んだりして、産業廃棄物の減量にも取り組んでいます。