2016.12.19 [ 南信州の伝統・文化・史跡 ]
遠山の霜月祭り~和田・諏訪神社編~【2016冬】②
地域政策課のMです。
朝晩の冷え込みが厳しくなってきましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
飯田市遠山郷の冬の風物詩といえば「遠山の霜月祭り」。その中のひとつ、例年12月13日に開催される「和田・諏訪神社の霜月祭り」を参観しましたので、ご紹介させていただきます。
筆者が南信濃・和田地区へ到着したのは午後8時過ぎ。
当日は残念ながら雨模様でしたが、真っ暗闇と雨音の中で社殿から漏れる光、太鼓の音色は一際目立っており、促されるように神社へと向かいます。
雨の影響か境内の人影は少なく、舞殿である神社の中は対照的に大勢の人、人、人…。地元の方やカメラを構えた霜月祭りファンの方々に見守られ、湯釜を囲んで最後の湯立て「鎮めの湯」の舞が執り行われている場面でした。
神々や眷属(けんぞく)の名前を丁重に読み上げ、湯が捧げられます。掛け声をあげながら、何度も湯釜に近づいては湯木でかき混ぜるような動きが特徴的。この湯で神様たちは体を清め、生まれ変わると伝えられているのです。
厳かな鎮めの湯の舞に続いては、奥の拝殿にて面神を降ろす「やおとめ」が行われ、いよいよお待ちかねの面(おもて)の舞が始まりました。
最初は「水の王(鎮め様・不動明王)」。足を大きく踏み込み、上体をのけ反らせる独特の所作で湯釜の周囲を練り歩き、待望の「湯切り」! 飛沫が上がり、周囲からは歓声と拍手が送られます。
水の王がはねかけた湯がかかると、一年を息災に過ごせるご利益があるそうですが、筆者も幸運なことに湯をいただくことができました。
続々と登場する面。遠山諏訪神社は、10箇所で行われる遠山の霜月祭りの中でも、最多となる41もの面が登場します。
ちなみに、面にはそれぞれが象った神様の由来など、奥深いストーリーがあります。ブログでは割愛しますが、事前に知っておくと更に楽しめること請け合いですよ。
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