2015.08.27 [ 南信州の伝統・文化・史跡 ]
早稲田人形の繊細な動きに感動~南信州民俗芸能【2015夏】~
←深手を負いながらも合戦から重病の母に別れを告げに戻った三浦之助に想いを伝える時姫
まず第一印象は、衣装の鮮やかさ。
←再び合戦に向かおうとする三浦之助の討ち死にの覚悟を悟り、時姫は引き留める
それに加えて驚かされたのが、華やかな衣装に負けない人形の繊細な動き(写真ではお伝えできないのが残念)。
話が進むに連れて引き込まれ、時折、これが人形芝居であることを忘れている自分に何度も気付かされます。
繊細かつ流れるような人形の仕草は、保存会の皆さんの日頃の鍛錬による賜物であり、その技量の高さには敬服させられました。
←軍師佐々木高綱の計略により、時姫は実の父である敵軍大将 北条時政を自ら討つ覚悟を固め、三浦之助は傷ついた体をおして勇み戦場へ向かう
さて、今年は保存会の活動に朗報がありました。
この4月名古屋市から移住し役場職員となった20代男性が保存会に加入し、今回初舞台に立ちました。阿南町には母の実家があり、縁があったとのことです。
これまで会員は全て50代以上。将来の継承のためには、若い世代への伝承が課題で、今回はそれに向けた明るい第一歩となりました。 早稲田人形に限らず、民俗芸能の継承にはこのような若者を、いかに増やしていくかが重要な視点となります。
若い皆さん、是非、地元の民俗芸能へご参加ください。
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