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~東信地区労働フォーラム~

「若者・女性に選ばれる企業にするために」
~東信地区労働フォーラム~

こんにちは、東信労政事務所です。
日本の労働人口が減っていく中で、様々な業種で人材不足が大きな課題となってき
ています。
DXなど、IT化・デジタル化による業務の効率化を進めるとともに、人材確保策
として、若者・女性を中心に労働者にとって、魅力のある、働きやすい職場づくりの
取組が企業に求められています。
そこで、2月9日に佐久市において、企業の人材育成やキャリアマネジメントなど
の分野で活躍されている「ソフトインテリジェンス塾代表」の中川美紀先生を講師に、
「若者・女性に選ばれる企業にするために ~多様な人材の能力を活かし企業価値を
高めていくには~」のテーマで、東信地区労働フォーラムを開催しました。

中川先生のお話によると、「人が採れ、人が辞めない会社」に共通していることは
「人材への徹底的な投資」と、「従業員満足が高い」会社だということです。
「人材への徹底的な投資」では、クリティカルマス(効果がでるまでの投資量)をバ
ーベルを例に、100 ㎏のバーベルは99.9 ㎏の力で持ち上げようとしても持ち上がら
ず、100 ㎏以上というクリティカルマスを超えてはじめて持ち上がるもので、100 ㎏
未満(中途半端)の力はムダな投資として、クリティカルマスを超える大胆な投資が必
要だと説きます。
「人材への徹底的な投資」における人材定着に向けた具体的なアクションとして、
人が仕事で活躍するためには、「(ケア)働きやすさ」「(フェア)働きがい」の2つの
視点が不可欠だとします。
「(ケア)働きやすさ」の整備・充実としては、
・残業ゼロ、無駄な仕事削減による長時間労働の是正
・育児・介護休業支援、有給休暇取得義務化など、各種休暇休業の充実と取得の促進
・テレワーク・在宅勤務の推進による通勤・職場からの解放
・兼業・副業の許可など本業以外の活動支援
などによる、多様な働き方を望む人々のニーズを捉えた柔軟な施策の充実と、「制
度があっても使いにくい」への対応・工夫が必要であると力説されました。
また、「(フェア)働きがい」の創出として、「男性だから、女性だから」とか「時短
だから、非正規だから」、「残業してくれるから」といった視点の評価ではなく、貢献
や意欲に対して、機会提供・処遇を公平・公正に行うなど、一人一人が頑張って働き
たくなる改革(働きがい改革)が、企業価値を高め、強い組織の維持・発展につながっ
ていくとしました。

そして、「(フェア)働きがい」の創出のため、先進的な企業が、若者・女性に、より
仕事に意欲的に取り組んでもらい、より組織を好きになってもらうための仕掛けとして、
・主体的に前向きに取り組める仕事を増やす
・直接顔を合わせるコミュニケーションを増やす
・頑張る人、頑張ろうとする人、挑戦する人をフェアに評価し、どんどんチャンスを与える

といった取組みについて具体的な紹介がありました。
「(フェア)働きがい」創出に先進的な企業の共通点として、トップ、管理職の丁寧
な関わりを挙げ、「仏作って魂入れずでは意味がない。制度よりトップ、管理職の意識
や心づかいの方が有効であり、トップが本気を出し、最終的にはいかに信頼関係を築
けるかが重要」だと話されました。
中川先生のお話をお聴きする中で、最近の若者・女性が望む働き方、傾向を知るこ
とができ、「(ケア)働きやすさ」だけでなく、「(フェア)働きがい」の創出がモチベー
ション向上と組織力向上に必要だと改めて気づかされました。

この記事に関するお問い合わせは
東信労政事務所
電 話:0268-25-7144
FAX:0268-23-1629

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