翌大正三年(1914年)十二月に話し合いによりこの地を臼田町に売却しこれにより同盟(共有)を解除した。
人々はこの事績が時代の流れの中で埋没し忘れ去られることを心配したのだった。
したがって、石碑を建てることにより永遠に後世に伝えようとしたのである。
そして、総代田島文平(南佐久郡臼田町長(第3代、第7代))が私(ここでは、木内正文先生のこと。)に文章を書かせた。
私(ここでは、木内正文先生のこと。)は、親しくお声をかけていただきお断りすることはできないので、これを記すことにしたのである。
陶堂木内正文(南佐久教員養成所 主任講師) 文を選び書す
大正四年(1915年)六月 元臼田分収林共有者一同 この碑を建立する。
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造林記念碑 (解読のポイント)(3)
・田島文平 旧臼田村長(第三代(M30.5.30~M34.5.29)、第七代(M42.2.8~T2.12.8))
・木内政太郎(正文・陶堂)
旧南佐久教員養成所主任講師。旧南佐久高等小学校訓導(教諭)。かつての南佐久教員養成所は佐久市臼田の弥勒寺入口に所在し、昭和三十二年十一月には木内先生の頌徳碑が建てられている。
・相議 みんなで話し合って
・衆恐 人々は心配した
・湮滅(いんめつ) ほろんで消え去ること。
・将(まさに…せんとす) …しようとする
・以(もって) …によって〈方法・手段〉
・将建碑以伝永遠 碑を建てることによって永遠に伝えようとした
・乃(すなわち) そして
・俾(しむ) ~させる〈使役形:使む、令む、教む等と同じように用いる。〉
・余(よ) 〈一人称〉わたし
・辭(辞)する ことわる、辞退する
・云々(うんぬん) ということである
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