2014.01.10 [ 佐久のイベント ]
小諸市御影新田(みかげしんでん)の道祖神祭り
農地整備課、御影新田在住のS川です
今年も1月7日の夜、県の無形民俗文化財に指定されています「御影新田の道祖神祭り」にお邪魔しました。
御影新田は今から360年ほど前の江戸時代に柏木・小右衛門が遠く20キロ以上離れた軽井沢から私財を投げうって開削した「御影用水」のおかげで多くの新しい田んぼ(で、新田ね!)が開かれ、豊穣の地となり幕府の天領となった地です。
今でも御影新田の中心には「陣屋」と「陣屋稲荷」があり、柏木・小右衛門から数えて11代目のご子孫が暮らしていらっしゃり、当日も陣屋稲荷を参拝される皆様にみかんをふるまいながら、御影新田の歴史を説明されていました。
また、この御影用水を今も守り管理されている「千ケ滝湯川用水土地改良区」の皆様にもたくさんお会いすることができました。
ところで、御影新田は陣屋を中心に「上宿」と「下宿」に分かれ、それぞれに各2体の道祖神があります。それぞれを代表する「山車」があって一般的には街中を「山車」を引いて回るお祭りが多い中、ここは子供を乗せた山車を全速力で思いっきりぶつけ合う珍しいお祭りです。
御影に新田ができ、人口が増え、新しく所帯をもった家の子供たちの遊びと当時の代官への表敬に意味を込めて、このような「勇猛」な「道祖神」祭りが生まれたようです。
当日も、勇壮な御影天領太鼓が鳴り響き、午後7時すぎにクライマックスの山車のぶつかり合いが始まりました。
山車の上には地区の小学校5・6年生の子供たちが乗り、激しくぶつかった際にには、相手の山車の竹と提灯を引っ張り合う戦いが始まります。ひとしきり戦ったあとは双方後方に下がり、ふたたび全速力のぶつかり合いを何十回となく繰り返します。
山車が激しくぶつかる度に大きな歓声が上がり観衆も一帯となって多いに盛り上がりました。
皆様も毎年1月7日に行われるこのお祭りをご覧になって、地域の歴史に触れてみませんか。
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