2012.09.27 [ 研究日誌環境保全研究所飯綱庁舎 ]
今年もミンミンゼミが鳴きました。
飯綱庁舎の敷地の森で、昨年、一昨年と同じく今年もミンミンゼミが鳴きました。
敷地の森(標高1000m)ではこれまで、ミンミンゼミの鳴き声を聞いたことはなかったのですが、一昨年の平成22年の8月に初めて聞いたものでした。生息する場所の標高をあげ分布域を広げているようです。
今年ミンミンゼミを聞いた日は、8月15、22、25、30、31、9月3、4、5、7、10、16、18日でした。期間は8月15日から9月18日までの約1ヶ月間でした。鳴き声を聞くといっても1~2、3個体くらいで、個体数は少ないようです。9月24日以降気温は急激に下がり、以降はセミも鳴かない状況となりました。
ちなみに、エゾゼミの鳴いた期間は7月25日から9月5日まで。アブラゼミは8月15日から9月18日まででした。なお、ニイニイゼミを今まで聞いたことがなかったのですが、今年初めて、8月21日と30日に聞くことができました。今年の夏、例年にもまして暑い日が続きましたがうるさく鳴いたといったことは、ほとんどありませんでした。セミの生育状況や分布の状況も変わってきているようです。
セミの鳴き声ひとつとっても、調査を長い年月続けモニタリングすることで、分布域の変化や、鳴く期間の変化などがわかるかもしれません。10月6日(土)午前10時から、研究所飯綱庁舎で第3回目となる「環境保全に取り組む市民大集合」(詳細は研究所HPのお知らせ参照)を開催します。今回は、日本自然保護協会・藤田卓氏の特別講演とモニタリング調査について多くの市民団体からの発表や展示があります。多くの方のご参加を期待します。
(環境保全研究所自然環境部・大塚)
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