自然と遊ぼう!ネイチャーツアー

~自然に触れる、学ぶ、そして守る~ 自然環境や生物多様性、自然体験型ツアーについての情報をお届けします。

妙高山(北信五岳その1)

 北信濃には昔から北信五岳(ほくしんごがく)と呼ばれ、地域の人たちに愛されている山々があります。北から順に、妙高山、黒姫山、斑尾山、飯綱山、戸隠山の5つです。この中でもっとも標高が高いのが妙高山(標高2454m)です。山そのものは新潟県にあり、火打山や新潟焼山とともに頸城三山の一つとされる山なので、北信五岳というくくりは越後の人たちにとってやや不本意かもしれません。でも、暮らしとともにある山々を讃える、この地域ならではの呼称として、ご了解いただきたいと思います。

じつは信越国境近くには妙高火山群という火山の群れがあります。
北信五岳のうちで、戸隠山を除く4つの山はその火山群の仲間で、
それらは兄弟のような火山なのです。そして妙高火山はその火山群
の中でも中心的な存在です。
火山活動は約30万年前にさかのぼり、今も活動を続ける活火山です。
明瞭なカルデラと中央火口丘をもち、三田原山や赤倉山、前山などの
円形にとりまく外輪山の中に、すっくと立ち上がる険しい峰が印象
的です。妙高市在住の研究者の方により、詳しい噴火史が明らかに
されていて、何世代もの活動を通して成長してきた多世代型火山の
典型とされています。右上は春浅い頃の信濃町から望む山の様子です。

 2月の末に山の仲間と外輪山の縁まで行ってみました。そこは道が通っていないので、行けるのは深い雪の季節に限られます。その日、たまたま頂の上で地元のT氏とご一緒しました。後ろ姿からも何となくわかるように、妙高周辺の山々の主(ぬし)のような方です(下の写真参照)。空はすっきりと青く、雪面はきらきらと輝いていました。



           ~ 雪山を前に ふた言三言 のみ ~ 

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