2013.05.21 [ 鳥しらべ環境保全研究所飯綱庁舎 ]
小鳥の初卵日調査,今年で5年目になりました
クールアース研究事業の一環で,巣箱をかけて小鳥類(シジュウカラとヒガラ)が卵をいつ産み始めるかについて調査しています.
長野市北郷にある長野県環境保全研究所飯綱庁舎の敷地(巣箱35個設置,標高約1030m)では2008年から,長野市松岡の犀川河川敷にあるプラザの森(巣箱15個設置,標高約350m)では2011年から調査しています.
シジュウカラやヒガラなどは,まずコケ類を巣箱に入れます.次に,獣毛などをどこからか集めてきて産座となる部分に敷き,卵を産みます.
さて,今年の産卵はどうでしょうか.
下のグラフは,シジュウカラとヒガラが最初の卵を産んだ日(平均と標準偏差)を示したものです.縦軸は4月1日を1としたときの経過日数を表しています.
今年は,犀川では卵を産み終え,すでに孵化している巣もあります.一方,グラフにはまだ示してありませんが,飯綱では5月15日にようやく産卵が始まったところです.この状況ですと,過去5年間で最も遅い記録となりそうです.
今後も調査を続け,気温や積雪など気象条件と鳥の産卵日との関係をみていきたいと考えています.
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