ほっと9(ナイン)ながの 長野で働くスタッフが、長野地域の9つ(ナイン)の市町村の「ホット」な魅力をご紹介!(長野市、須坂市、千曲市、坂城町、小布施町、高山村、信濃町、飯綱町、小川村) 私たちの日々の仕事の話、「ほっと」一息つける癒しの裏話、きっと役に立つ暮らしの豆知識、おすすめ絶品グルメ…などなど、ここでしか出会えない”ながの”のすがたをお見逃しなく!(旧「ほっとスタッフブログながの」)(写真:信濃町 黒姫山の冬)

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長野地域に住もう!(移住・二地域居住のすゝめ Part7) 小布施町編

つながりという点では、小布施町出身でリアル脱出ゲーム(本格的な巨大迷路アトラクション)のデザイナーを10年ほどされ、仕事を辞めてファッションの勉強をしに1年間フランス留学されるという方と知り合う機会があって、その方に北斎館のネットショップで販売している洋服のコーディネート、スタイリングをお願いしているというつながりを持てています。ちなみに、洋服のモデルさんは地元の板金屋さんや先ほど話に出てきたロシア出身の方などにお願いしています。予算的にプロのモデルさんを雇うお金もないので、つながりのなかで工夫しています。

また、町内のつながりではないのですが、私個人のつながりとして、京都の染物ブランドの副社長で私と同年代の方が、北斎のアロハシリーズを扱っているということで、小布施町にも北斎の絵があると知って電話をかけてきてくれて、コラボしてTシャツ・ブルゾン・日傘などの商品を生み出すことができました。肉筆画の「怒涛図男浪(どとうずおなみ)」を使った商品を作りたいと思っていたので、ちょうどタイミングよく関わってくれてありがたく思っています。

――すごい広がりですね!副業でネットショッピングの構築のお仕事をされているとのことですが、まだ東京でのお仕事もやっていらっしゃるのですか?

はい。東京の通販専門の家具ブランドさんのネットショッピングのお仕事はしています。現在は東京には行けないので、テレビ会議やチャット等ネット上で打ち合わせを行っています。

――様々な活動を行っていらっしゃいますが、ご自身の活動のバランスとしてはどうですか?

今は栗の収穫が最盛期で、そこに大きな労力を費やしているので、バランスが崩れている感じですね(笑)。

地域おこし協力隊としての任務は、クリエーター同士をつなぐ仕事で、昨年までは小布施クリエーターズキャンプという企画で東京からクリエーターさんに来ていただいて町内の栗菓子屋さんや小布施牧場(ミルグリーン)さんなどとコラボレーションできることがないか探すようなことをやっていたのですが、今年はコロナの関係で難しい状況です。

その他にも、協力隊の仕事として、小布施町で昨年策定された総合戦略・総合計画の中の環境部門のエネルギーとごみ(廃棄物)施策の担当をしており、そこでゼロ・ウェイストの取り組みを行っています。ゼロ・ウェイストとは、無駄・ごみ・浪費をなくすという意味で、出てきた廃棄物をどう処理するかではなく、そもそもごみを生み出さないようにしようという考え方です。

徳島県の上勝町ではゼロ・ウェイストアカデミーという取組をやっていて、そこで活動されていた女性の方と一緒にゼロ・ウェイストの取組を小布施町でも出来ないかということで、廃棄物量の調査や組成調査等を行って、ごみをどうやって減らしていくのか、どうやってリサイクル率を上げていくのかということに今年度から取り組んでいます。

地域おこし協力隊の任期は11月で終了するのですが、それ以降の体制等については、現在役場と調整中です。

――11月で地域おこし協力隊の任期が終了するということですが、これからの展開と言いますか、これからやっていきたいことはどういったことがありますか?

前職を辞めた理由にもつながるのですが、もともとは駒ケ根の実家の土蔵を改造してカフェをやりたいと思っていました。しかし、実家の家族とも話す中でその実現は難しいとなって、現在小布施町にいるのですが、やはりカフェとかこういったコワーキングスペースを通して人が集い、そこから何かが生まれていくといった場所を作りたいという想いがあります。今まで4年間ずっと同じ想いを持ち続けていて、このコワーキングスペースの運営をしていく中でも、やはりこういったことが嫌ではないんだなと確認できた部分もあるので、自宅でカフェを始めて人が集う場所を作りたいなと思っています。カフェを始めたとしても、他の活動もあり毎日営業というのは無理なので、週に3日くらいから始められたらと思っています。

私の場合、専業を決めるというよりはいくつか仕事を掛け持つスタイル(ネットショッピングの仕事が上手くいかなかった時にはカフェの仕事があって、カフェの仕事が疲れたなぁとなった時にはネットショッピングの仕事やコワーキングスペースの運営など)の方が合っていると思っています。まぁ、そう上手くいけばいいのですが、多くの場合はどれか1つが大変になると他も一度に大変になったりするんですけどね(笑)

――移住のスタイルは人それぞれ違うのですが、これから移住を目指す方へアドバイスがあればお願いします。

私からのアドバイスは2つあります。1つ目は、「グラデーションで移住する」と言っているのですが、グラデーション=だんだん移り変わるというイメージがすごく大事だと思っています。私の場合は小布施若者会議があって、友人宅に泊めさせてもらったことで、自分がここに関わっていく、住んでいくイメージが湧いてきて、小布施町っていいなぁと思うようになりました。一気に移住してしまうと「こんなはずではなかった」ということも起こり得るので、ステップを踏んでいった方が良いと思います。例えば、東京のマンションからいきなり小布施町に移住するのではなくて、長野市内のアパートに住んでみて、長野の地が自分に合うのか、出来る仕事があるのか、何度か小布施町に通ってみる中で気候や住環境等しばらく様子を見て、ステップを踏んで移住することをお勧めします。

2点目は「仕事」の話しです。私個人としては移住される方はポータブルなスキル(持ち運びできる技能)=場所にとらわれない仕事(技能)を持つことがお勧めです。移住する際に一番問題となるのが仕事なので、例えば、料理人・看護師・介護士・農業・IT系等場所を選ばすに働けるスキルを身につけておくと移住に有効だと思います。夢のない話ですが、移住してから仕事ややりたいことを見つけるとなると、その間にどうしても生活費が必要となってきて、懐にも心にも余裕がなくなってしまい、結局都会に戻らざるを得なくなってしまっては残念なので、ある程度、仕事の目途をつけてから移住した方が良いと思います。

――小布施町にはお試し移住のような施設はありますか?

小布施町の施設としてはないですが、この施設(ハウスホクサイ)の2階の施設は有料ですが、ご利用いただけます。長期で滞在される場合は、小布施町のゲストハウスの長期滞在割引等を利用していただき、小布施の街に徐々に慣れていってもらうことをお勧めします。また、県のおためし移住制度「おためしナガノ」(https://otameshinagano.com/)も積極的に活用されると良いと思います。私も2017年に利用させていただきましたし、私の知人も利用して実際に移住に結びついた方もいらっしゃいます。小布施町には移住してきた若い人(35歳未満)が地域おこし協力隊を含めて私の周りに10人ぐらいいますので、そういった方を頼って小布施町に来て、定住してくれる人が出てくれば嬉しく思います。

――今日は塩澤さんに面白い話をたくさん聞かせていただきました。これからも地域のために頑張ってください!!

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