こんにちは。環境課のNです。
7月5日、「第26回野尻湖クリーンラリー」が開催されました。
このイベントは、野尻湖や周辺の自然を観察することにより、信濃町立信濃小中学校5年生の皆さんにきれいな水環境を守ることの大切さを知ってもらおうと県や信濃町、地元の方々が協力して毎年行っています。
この日は朝からあいにくの雨でしたが、遊覧船は出航できるとのことで、予定どおり開催することができました。
子供たちが遊覧船乗り場に到着し、開会式の後、いよいよ遊覧船が出発です。
船上で野尻湖の歴史や自然について学びながら、湖で最も深い水深38.5m付近の場所へ行き、湖上観察の始まりです。
まずは野尻湖の透明度の調査です。 直径約30cm程度の白いプラスチックの円板にロープを付けた「透明度板」を水中に沈め、どのくらいの深さまで円板が見えるかで透明度を測ります。時期によっても違うそうですが、現在の野尻湖は7~8m程度とのこと。
続いて湖の水面と、水深20mの水温を測って比べてみました。水面に比べ、水深20mの水はなんと15℃近く冷たく(水面:約25℃、水深25m:約10℃)、実際に手で触ってみると、その温度差が実感できます。
湖上観察の最後に、プランクトンネットを使って、プランクトンを採取しました。水温が冷たい部分にプランクトンが多くいるそうで、水深15メートル付近まで何度もネットを沈めて引き上げては、ビンがいっぱいになるまで採取していました。
湖上観察の後は、近くの旧野尻湖小学校体育館で展示コーナーの見学です。全部で7つのブースの中から、グループごとに見たいものを選んで回ります。
自分たちで採取してきたプランクトンを顕微鏡で観察するコーナーや、実際に水質検査をするコーナーでは、湖上観察で学んだことについてさらに理解を深めました。
【プランクトンコーナー】
【COD(パックテスト)コーナー】
また、河川に見立てた流水型の水槽で、スタッフの皆さんが当日の朝に鳥居川で採取してきた水生生物に直に触れたり、野尻湖に棲むブラックバスやブルーギルの見分け方や、生態系への影響について教わったりしました。
【水生生物コーナー】
【ブラックバス・ブルーギルコーナー】
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