2025.09.12 [ 長野地域の【林業】 ]
クマによる人身被害を防ぐために(秋~冬)
こんにちは。林務課のA2です。
これからの時期、ツキノワグマが冬眠に向けてエサを求め行動範囲が広がる一方、キノコ狩りや行楽のため山林等に立ち入る者が増えるため、ツキノワグマと偶発的な遭遇が懸念されます。
また、リンゴやブドウの収穫期を迎える地域では、集落周辺に出没の恐れもあります。
自然豊かな長野県では、森や林はクマの生息地で、どこにいてもおかしくありません。
クマは、長くて鋭い爪や犬歯があり、力も強いので、一撃で大ケガをしてしまいます。
そのため、クマと出会わないことが一番大事ですでは、クマと出会わないために、どうすればよいのでしょうか⁇
これをすれば絶対に大丈夫という方法はありませんが、最低でもこれだけは押さえておきましょう。
クマとの遭遇を避けるために…
- クマ鈴、ラジオ、笛などを携帯しよう
クマは聴覚や嗅覚が人より優れています。人の気配を感じたクマは自ら避けてくれます。
クマ鈴、ラジオ、笛など音の出る物を鳴らしながら行動しましょう。 - 朝夕の行動は避け、複数人で行動しよう
朝夕はクマが活発に活動する時間帯です。この時間帯に山中に入ることは避けましょう 。
また1人ではなく、複数人で行動しましょう。 - 周囲を確認しながら移動しよう
釣りやキャンプで渓流沿いを移動する場合は、水の音でクマも人もお互いに気付かず 、思わぬ距離まで接近してしまうことがありますので注意が必要です。
またキノコを採る森にはドングリを探すクマも現れます。キノコに夢中になりすぎないよう注意しましょう。 - 食べ物の匂いを漏らさないよう注意しよう
クマは人間よりはるかに鋭い嗅覚があります。キャンプや登山等で山に食べ物を持ち込む際は、匂いの漏れない袋などに密閉したり、残った食材は放置せず持ち帰るなど、クマを誘引しない心がけが必要です。
人の食べ物の味を覚えたクマは危険を冒しても出没を繰り返すようになります。 - 物置小屋等の戸締りを徹底しよう
物置小屋や空き家がクマの冬眠の場所とならないように、しっかりと戸締りをお願いします。
里地にクマを寄せ付けない対策を
秋には、カキやクリ、リンゴなど豊かな実りがありますが、放置してしまうとクマを誘引してしまいます。収穫しない果樹はあらかじめ伐採すること、畑や果樹園等の周囲には電気柵を設置すること、ヤブは刈り払って見通しを確保するなど、クマを寄せ付けない対策をとりましょう。
また生ゴミもクマのエサです。一度餌付いてしまうとその場所に執着するようになり、人に見つかることを恐れなくなるなど、人身事故の可能性が高まります。
県外からお越しの方々へ
長野県は、自然が豊かで多くの野生動物が生息しております。
目的地の市町村役場等で、最新のクマ出没情報を入手し、クマに会う可能性を認識しておきましょう。
皆さまのお越しを心からお待ちしております。
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長野地域振興局 総務管理課
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